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「万引き女子」の未来

2017-09-04 22:28:02 | 日記
太田出版から、「万引き女子」という本が出た。
「私はクレプトマニアでした」と告白する、28歳女性の手記、こんな本ははじめてだ。
福永未来という名前だが、勿論ペンネームだろう。
「14年間で、万引き6千回」と豪語するが、嘘ではないと思う。
執行猶予中にやって、懲役10月の判決を受け、執行猶予取り消しで、2年と8月の刑務所とあるが、要は、執行猶予刑の懲役が、2年で、未決拘禁2月が引かれた。と理解する。
当たり前だが、刑の執行を猶予して貰ったというのは、刑務所にすぐに行かなくていいと喜ぶ話ではなく、執行猶予中にどう立て直すかというはじまりなのだが、僕も含めて、それが分かってない人が多い。
で、未来さんは、どっかの刑務所に行き、仮釈放を8月も貰って、出てきたのだが、仮釈放中にまたやる。
またやって、仮釈放が取り消され、余罪受刑者として、拘置所の個室で、ツルを折ったりして過ごし、裁判があるから、精神鑑定を請求したりして長引き、1年拘置所にいたという。
しかし、鑑定は退けられ、懲役1年2月、未決を引いてそうなんだから、また刑務所となったけど、拘置所の個室生活が辛くて、万引きをやめる気になった。と記す。
つまり、刑務所ではやめられなかったが、拘置所に1年居て、やめられたと。
これは分かる。
拘置所は、何もない。娯楽もなければ、テレビもない。食事ぐらいしか楽しみはない。
で、一日、棺おけに入れるツルをおらされる。
余罪受刑者とは、要は、裁判が終わるまでの一時的な受刑者だから、そんな事しかさせて貰えないのだ。
すると、自分と向き合うしかなくなる。内面に沈潜して、この人も書いているように「28年間の人生を振り返っても一番辛かった」となる。
僕は、刑務所に行ったことないが、おそらくもっと自由なんだろう。ホリエモンの本とか読むと。
で、この人は、また刑務所に行って、もう終わって、今は普通に働いておられるとか。
で、「長い拘禁生活を経て、やめられなかったことをやめると楽になりました」と書く。
これも、良く分かるのだ。
この人は、鑑定は通らなかったようだが、こっちは、鑑定が通り、鑑定で、自閉症スペクトラム障害と診断された訳で、鑑定人も、鑑定人の証人尋問で、「これまで、適切な治療を受けて来なかったのは可哀想だ」とおっしゃられ、刑も、8月と減刑して貰って、この人と較べられないけど。
依存症の主治医にも、早速みせよう。
未来、この人のペンネームだが、未来があるというのはやはり素敵だ。
希望、生きていくには、それが必要なんだ。
未来、希望を手に入れるには、自分が変わらないといけない。
それには、拘置所に一年とから大変な努力がいる。僕は、なんだ、保釈申請しなかったから、1年4月いたことになる。で、申請したら、裁判官慌てて認めた。あまり長い拘禁は禁じられているんだ。
それはともあれ、全てのクレプトマニアの人に、未来希望がある事を。
人は変われる。それが、この本のメッセージだろう。