この前は月刊美術について書いたが、今回はライバル雑誌、美術の窓だ。生活の友社発行。
先月の雑誌で古代オリエント博物館、古代メキシコオルメカ文明展に応募して送られて来ないので外れたと思っていたら、なんと今月号の発売日の20日に送られてきた。でもって今月号では町田市国際版画美術館の、救いのほとけという展覧会に応募したら、今日もう来た!
会期が10/9-11/23ともう始まっていることもあろうが、しかしこれでは先着に近い。美術の窓さんの招待券システムはどうなっているのか?
さて明日から雨も続くようなので、無理して西洋美術館のデューラー版画展に。
メルボルン国立ヴィクトリア美術館というオーストラリアの美術館所蔵作品中心だが、ここはボストン美術館などよりも長い歴史を持つとあって驚く。
デューラーの三大書物というのは、黙示録、大受難伝、聖母伝だそうだが、このうち黙示録はなぜか連動企画で芸大美術館の展覧会に出る。
デューラーは生涯に六つの受難伝を作ったそうだ、絵画芸術はキリストの受難を描くものである、という言葉を残したそうな。
展覧会はまず連作受難伝を展示して、次は肖像となるが、ここで度肝を抜かれる。
神聖ローマ皇帝マクシミリアン一世の凱旋門、だ。49枚の紙に張合わされて、3メートル四方、こんなものを作ったデューラー恐るべし。
此れだけでもみる価値あり。皇帝は友好関係にあった諸候に配ることを目的としたとか。この作品にエジプト象形文字が利用されていることも面白い。詳しくは会場にきちんとした解説があります。
で、最後のコーナーは自然となっているが、まぁデューラーの関心、人体比例だ。
作品、アダムとイブが、その人体研究の成果で、デューラーは四年以上人体プロポーションを研究、コンパスや定規をつかって描いたとか、アダムとイブはまだ楽園にいるのだから、神のような理想的美を体現していなくてはならないという理屈らしい。
人体均衡論を著したデューラー、後世の画家の手引書だが難解すぎて作例ないそうだ。
全部で157点の展示はお腹いっぱいになる、中には聖顔布を裏返して描くなどという前代未聞の作品も作った、図録の詳細な解説ではこれはルター的思考、聖顔布という奇跡のイメージを相対化しているとある。
まぁ面白い展覧会、招待券だが、これで850円は安い、町田の救いのほとけは1000円取るが果たしてその価値あるかな?
先月の雑誌で古代オリエント博物館、古代メキシコオルメカ文明展に応募して送られて来ないので外れたと思っていたら、なんと今月号の発売日の20日に送られてきた。でもって今月号では町田市国際版画美術館の、救いのほとけという展覧会に応募したら、今日もう来た!
会期が10/9-11/23ともう始まっていることもあろうが、しかしこれでは先着に近い。美術の窓さんの招待券システムはどうなっているのか?
さて明日から雨も続くようなので、無理して西洋美術館のデューラー版画展に。
メルボルン国立ヴィクトリア美術館というオーストラリアの美術館所蔵作品中心だが、ここはボストン美術館などよりも長い歴史を持つとあって驚く。
デューラーの三大書物というのは、黙示録、大受難伝、聖母伝だそうだが、このうち黙示録はなぜか連動企画で芸大美術館の展覧会に出る。
デューラーは生涯に六つの受難伝を作ったそうだ、絵画芸術はキリストの受難を描くものである、という言葉を残したそうな。
展覧会はまず連作受難伝を展示して、次は肖像となるが、ここで度肝を抜かれる。
神聖ローマ皇帝マクシミリアン一世の凱旋門、だ。49枚の紙に張合わされて、3メートル四方、こんなものを作ったデューラー恐るべし。
此れだけでもみる価値あり。皇帝は友好関係にあった諸候に配ることを目的としたとか。この作品にエジプト象形文字が利用されていることも面白い。詳しくは会場にきちんとした解説があります。
で、最後のコーナーは自然となっているが、まぁデューラーの関心、人体比例だ。
作品、アダムとイブが、その人体研究の成果で、デューラーは四年以上人体プロポーションを研究、コンパスや定規をつかって描いたとか、アダムとイブはまだ楽園にいるのだから、神のような理想的美を体現していなくてはならないという理屈らしい。
人体均衡論を著したデューラー、後世の画家の手引書だが難解すぎて作例ないそうだ。
全部で157点の展示はお腹いっぱいになる、中には聖顔布を裏返して描くなどという前代未聞の作品も作った、図録の詳細な解説ではこれはルター的思考、聖顔布という奇跡のイメージを相対化しているとある。
まぁ面白い展覧会、招待券だが、これで850円は安い、町田の救いのほとけは1000円取るが果たしてその価値あるかな?