だらだら日記goo編

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

一夜限りのお祭り

2013-03-22 22:25:24 | インポート
明日夜から明後日朝にかけては、六本木アートナイトという一夜限りのお祭りだ。
六本木には、国立新美術館、サントリー美術館、森美術館という歩いていける美術館が近くにある。
そこで三館を拠点に、一年に一夜、いろんなイベントが開かれるのだ。
美術館も開館時間を延長したり、入館料金を無料、あるいは割引きしたりする。
うちからだと乃木坂駅にひょいと行けば近いのだが、あいにく体調が悪いことおびただしい。
仙台に行ってからだ。
昨日墨岡先生に話したら、今の体調ではリズムが狂うから、遠出はしない方がいいと言われた。
何しろ寝ていて、宅急便が来てもしんどくて起きられない具合だ。
渋谷は東急東横線が地下化したという。しかし、そんな具合だから、見にいけてない。
そうかと思えば、明日は小田急線の下北沢、世田谷大田、東北沢が地下化する。
便利になるのかしらないが、こちらが寝ているうちに世界はどんどん変わるようだ。
六本木アートナイト、とてもいける状態ではない、皆さんの楽しまれた報告を聞くだけだ。


人はパンのみにて生きるものにあらず

2013-03-15 21:18:44 | インポート
日帰りで仙台に行って来た。
目的は、東日本大震災復興支援、若冲がきてくれました。という展覧会を観覧するためだ。
プライス夫妻という江戸美術の愛好家がアメリカにいる。
数年前、東京国立博物館で、そのプライスコレクションの展覧会があって、ものすごい人気を博した。
そのプライス夫妻、311の大震災をテレビでみて、自分に出来ることはないか、と考えていたという。
大震災の直後に梅の花が被災地で咲いた。その姿をみて、是非東北の人々に美術品をみせたいと思ったそうだ。
またプライスさんは、日本人の我慢強さにも驚いたという。
食べ物も家も失った、しかし日本人的我慢強く耐えている、アメリカなら暴動が必ず起こるという。
かくして、日本人の知り合いに連絡をとり、日本経済新聞の後援も得て、宮城、岩手、福島と巡回する展覧会が開かれことになった。勿論作品は無償で貸し出される。
プライスさんは、善意の押し売りでも良いという。
外国の方をそんなにまで動かした日本人の力、同じ日本人として仙台あたりまで観に行かなくてはどうだ、まさに人はパンのみにて生きるものにあらずだ。
展示はプライスさんのコレクション江戸絵画だが、子どもにもわかるように、いろいろ解りやすく説明されている。
ようこそ プライスワールドへ
プライス動物園
美人大好き
お話きかせて
若冲の広場

といった具合だ。
例えば、酒井抱一の、三十六歌仙図屏風、三十五人しかいないけどなぜ?
実は一人はとても高貴なので、几帳の後にいらっしゃる、とか種明かししてある。
あるいは、円山応挙の珍しい、四曲八双の屏風とかも展示してある。
そして、若冲だ。
プライスさんが、若冲にはまったのは、葡萄図で、その時は若冲の名前も知らなかったという。
それがコレクションが増えて、若冲と言えばプライスさんとなったのだ。
これまた珍しい若冲の弟子の若演という人の作品まである。
そして若冲と言えば、八万六千もの升目に描いた、鳥獣花木図屏風だ。
プライスさんの奥さんは、弱肉強食の世界に生きている動物が共存しているこの屏風は一種の仏画だと感じ、これだけでも東北の人々にみせたいと、敢えて展示ケースなしで展示してある。
その他にも、この企画に賛同された、国立博物館等からの出品があり、僕がいった今日は横山大観の近代絵画等も展示されていた。

仙台の街は、大震災等嘘だったかのように、地下鉄工事が進んでいた。
しかし、その仙台駅から電車で20分あまりの仙台空港が津波で、使い物にならなくなったのも事実だ。
人は哀しみを抱えながらも逞しく生きていくだろう、そのことを実感した展覧会だ。
この仙台行きは一生忘れないだろう。


ついのめり込んでしまう

2013-03-14 18:42:40 | インポート
面白いサイトを見つけた。
キャンペーン生活、というサイトだ。
クイズに答えて当たれば商品を獲得出来るというものだがシステムが凄い。
まずクイズに参加するには、一回315円支払う必要がある。
しかも問題がだてに簡単ではない、五尺択一だが、重箱の隅をつつくような問題が出る。
つまり、簡単に当たらないということ。
こちらは、商品が欲しいから、何回も何回もチャレンジすることになる。
そうやってお金を使わせる。
しかも問題が一問なら良いが、二問だったり、五問だったりする。
五問の場合、四問まで正解で、最後で間違えるということは当然ある。
すると、悔しいからまた挑戦ー人間心理を巧みに利用して、315円、315円ととる。
昨日それにハマってしまって、サントリー美術館招待券と壁掛け時計温度湿度計付きというのを当てたけど、かなりお金を使った。
美術館招待券だからといって、美術の問題が出るわけではないのも悔しいけど仕方ない。
ああ疲れた。


悲しみに浸る

2013-03-09 21:48:36 | インポート
バロック名曲集を聴いている。
アルビノーニのアダージョとか、パッヘルベルのカノンとか、憂愁に満ちた音楽、僕は思索と悲しみに包まれる。
明後日は、311から二年、モニュメンタルな日だ。
日本国中が仕事をやめれば良いと思う。
二万人近くという犠牲者を出したのだ、日本国中が悲しみに浸る時間が欲しい。
昭和天皇が亡くなった時を覚えている。
テレビは全て天皇追悼番組になった。
こう言ってはなんだが、太平洋戦争にも責任がある昭和天皇だ。
天皇万歳と言って多くの若者が死んでいった。
そんな天皇一人のために、日本国中が喪に服した。
311から、一年、東京新聞は、私たちは変わったか。というとても厳しい社説を掲げた。
あれだけ多くの犠牲を出して、去年の今日は、未来に対する真摯な考察を我々に問いかけたのに、政府は場当たりで、考え抜いたという跡がみられない、という内容をよく覚えている。
それから一年、安部内閣は、原発の再稼働を明言しているが、福島の事故は何も解決していないではないか。
日本国中が、悲しみにもう一度浸るべきだろう、愛する人を失った人の悲しみ、帰るべき地があるのに帰れない人の悲しみー。
年に一回そういう日があって良い。勇気はまた、悲しみを通過してしか生まれないように思う。
明後日、またアルビノーニのアダージョをかけようか。


東大の大学院生は優秀か?

2013-03-06 19:55:38 | インポート
東大の大学院、俺たちにとっては、神様だよ、などと言われたことがある。
では、東大の大学院生は優秀かというと月並みだが、人によりけりと言うしかない。
僕だって、博士過程中退だし、まあ、東大倫理に限って言えば、教授の息のかかった人が進める、と言うしかない。
これが哲学や美学だともっと厳しいのだが。
大学院の入試問題なんて僕は全然解けなかった。
英語の出題は、The book of Jobがわからないと全然わからない問いで、これがヨブ記を表すことなど全然わからず。
ドイツ語は、ヘーゲルの楽園追放の解釈だったが、ドイツ語を読むのが大変で、ロクな回答は出来なかった。
でも受かるのである、内部からの進学はそういうものなのだ。
逆に外部からの進学は難しいといえるが、でも変な人がいた。
その人は哲学科出身で倫理を受けた統一原理の人なのだが、浜井修のゼミで、D.Parfit,Reasons and Persons,を読んだ時、普通はレジュメに要約を書いてくるものだが、意味がわからないと言って全訳してきた。ドイツ語ならともかく、英語で、全訳である。
しかも、usual implicationを、いつものほのめかし、などと訳してきたのを覚えている。
浜井さんも、これは困ったと思ったのだろう、何かの折にその人の話しになった時、あれは、関根君がとったのだから、と自分はさも関係ないという口ぶりだった。
それでいて浜井さんの、好き嫌いは激しく、僕より先輩の大学院生で、カントをやっている人について聞いたら、あれは、カントの社会哲学をやると言って入ってきたが、カントは第一批判から読まないとダメだとか言って、何やっているかわからないなどといい、自分が指導教官なのに突き離した。案の定その人は修士論文で落とされ、おまけに助手を通じて、お前は東大に残さない、と研究生にもして貰えなかった。
つまり、東大大学院と言っても普通の人間のドロドロの世界なのだ。