だらだら日記goo編

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現在の状況

2008-09-26 22:16:02 | インポート

パソコンですがADSLが機能しないという状況です。

技術者を呼ばなければ僕の手には負えません。

ところで携帯のIPアドレスってみな同じなのでしょうか。

鮎さん、glideさん、僕と携帯からの投稿のIPはみな同じです。

さて昨日は板橋区立美術館「北斎DNAのゆくえ」に。

この美術館は観客を楽しませるすべをよく心得ていますね。

副都心線ができて、僕の自宅から板橋も近くなりました。


元気です

2008-09-23 17:38:58 | インポート
パソコントラブルが長引いてますが元気です。今日は損保ジャパン、ジョットとその遺産行ってきました。なかなか面白かったです。みなさんのブログは携帯を通してチェックしております。コメント返事が遅れますが申し訳ありません。


久しぶりに海をみた

2008-09-06 22:25:10 | アート・文化

僕の家からだと片道二時間はかかる、しかし東京湾を眺めながら美術鑑賞もいいものだ。

某SNSからの招待券で横須賀美術館に行ってきた。

企画展示はライオネル・ファイニンガー、知らない人だ、しかし知らないことを知るのは勉強だ。

はじめは「シカゴ・サンデー・トリビュート」紙に二つの連載漫画を持っていたようだ。

カタログを読むとその中に日本を象徴するロボットも描きこんでいたらしい。

で、その連載漫画が経済的保証となりパリへと移住、キュビスムと出会う、1911のことだ。

自らの色彩キュビスムを「プリズマ・イズム」と呼んでいたらしい。

そして1919/5/18形態マイスターとしてバウハウスに着任する。

この人の絵の特徴は橋とか、塔とか、教会とか船をよく描くが、それらが精神的なものにおける地上的なものの救済への希求だと説明されていた。

1920年代の海景画はフリードリヒを連想させ、ドイツ・ロマン派にもつながると説明があったがよくわからない。

もう一つの特徴はおもちゃ制作だ。

息子たちのために作った木のおもちゃが展示されていたが、その木のおもちゃから発想を得たような絵画もある、「この世界の果てにある都市」だ。

さてこの画家はナチスによって退廃芸術家の烙印をおされドイツ追放、生まれ故郷のニューヨークに帰るが、後期作品は絵画中にマンハッタン建築が現れたり、「夕暮れ時」のように線を用いず色彩が自立したりする。まあ面白いといえば面白い展覧会だ。

しかし横須賀美術館の常設展示もすごい、佐伯祐三、梅原龍三郎から始まって、須田国太郎は「河原」、昭和前期に活躍したがヨーロッパ留学ならず軍の求めに応じて上海へわたり、戦後は中央画壇から離れたがルオーばりの重厚なマチエールが特徴の朝井閑右衛門記念室、そして現代作家まで総数126の展示が並ぶ。

さらにさらに谷内六郎記念館もあり、谷内の「週刊新潮」の表紙と言葉が並ぶ。

こちらの記念館はロケーションの関係からまさに海を眺めながら鑑賞できる。

一度行くと病みつきになりそうな美術館体験だった、次回は観音崎にも足を運びたい。


世界に誇る日本文学

2008-09-02 23:41:43 | アート・文化

原稿用紙にして四百字詰めで2300枚、登場人物は430人、日本文学の最高峰といわねばなるまい、言わずと知れた源氏物語だ。

今年は源氏物語が書かれて千年という、京都を中心にいろいろな催しをやっているようだ。

しかし作者の紫式部が1008年にこの物語を書きましたと断言しているわけではない、「紫式部日記」の中に1008年には、源氏物語が宮中で読まれていたことを確認できる記事があるにすぎない。

ということで今年が千年紀というのは本当かどうかわからないが、関東でも横浜美術館で「源氏物語の1000年」という展覧会をやっている、顧問は瀬戸内寂聴だ、とりあえず観にいく。

当時蔵王権現の霊地といわれた金峯山出土品や賀茂神社古神宝なども展示されるがそれらはごく一部、展示の大半は源氏絵だ。

源氏絵は室町期には土佐派を中心に展開される、特に扇面源氏絵が流行したようだ。

しかし江戸期になると多彩な展開をとげる。

神奈川の九曜文庫には江戸時代の源氏の研究史享受史が蓄積されるが、それもまとまって展示される、たとえば本居宣長の「源氏物語玉の小櫛」などは僕たちの知る一例だ。

源氏絵では岩佐又兵衛にひかれる、「須磨」と「浮舟」、福井からの出品だ。

月岡芳年の「田舎源氏」は風紀を乱すと政府により発禁処分になったとか。

川又常正の「見立紫式部図」は紫式部を当代風俗の遊女に見立てると面白い。

明治期大正期に入ってからの源氏絵もいろいろあるが、圧巻なのは上村松園の「焰」の大下絵だろう、六条御息所の生霊を描くがまさに圧巻だ。

展示はこの美術館の常設展示の一部も使って行われる。

源氏物語の海外への紹介は1882末松謙澄のロンドンでの英訳をはじめとするが、その英訳、アラビア語訳、中国語訳、フランス語訳で、源氏物語の冒頭を聞かせるという試みもある、今年中にチェコ語、トルコ語にも訳されるそうだ。

最後はこの展覧会顧問の瀬戸内さんの直筆原稿とその現代語訳の挿画として描かれた石踊達哉の琳派的な現代の源氏絵で締めくくる、会場を出るころにはおなかいっぱいというくらい源氏を堪能した。