だらだら日記goo編

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自分探しの旅

2016-12-29 21:49:38 | 日記
人生は良く旅に喩えられる。
しかし、普通の旅は、出発点があり、目的地があり、また、出発地に帰ってくるのと違って、人生は、いきなり世界に投げ出され、死という目的地はあるが、その先のことは全く分からず、出発点に帰る。ということもない。
人生は一回きり、とも言われるが、死後の世界や生まれ代りを想定すれば、一回きりとも言えない。
何の為に生きているか?
普通の人は、日常生活が忙しくて、そんな問いはしない。
聖書に、良く知られた「貧しい人は幸いである」という言葉があるが、本当だと思う。
これを、「心の貧しい」などと解してはいけない。
貧しい人が、幸いなのは、虚栄心がないからだ。裸の自己を晒すことができるからだ。
で、「天国は貴方のものである」と言われるが、天国とか、神とか、簡単に言って欲しくない。
神、という言葉が出てくるのは、おそらく、最後のところ、何をやっても、ダメだ。いろんな経験を積んで、ギリギリの体験をして、そこで、はじめて、出てくる言葉だと思う。
おそらく、神とは、極限の体験をした者にのみ、顕現する。
だから、平和な世界で、神学論争をしても意味などない。
僕も、極限の体験などしたことないから、神とはどんな存在なのか分からない。
おそらく、存在ですらないかもしれない。
しかし、宇宙が存在し、恒星の周りを惑星がぶつからずに規則正しく廻り、その宇宙が膨張しているなどと聞けば、どうしても、大いなる存在を予感せざるを得ない。
死んだらどうなるか誰も分からない。
分からないけど、まだ、その先があると信じることは、この世の生き方にも影響するような気がする。
死んだら無になる、と主張する人もいるが、それは科学的には証明できない。
無論、逆に、死後の世界があると証明することもできないが、死後に裁きや恵みがあると信じることは、この世の生き方をも変えざるを得ない。パスカル的な、賭けだ。
畢竟、この一年は、自分探しの一年だった。

なんて裁判だ

2016-12-28 23:28:50 | 日記
今日、主治医の先生に会って、話をしたら、良く調べてるなあと感心されーまぁ調べるのが仕事ですからー赤城高原ホスピタルの竹村院長の論文を渡された。
「窃盗癖と他の嗜癖性疾患との比較」、臨床精神医学という論文集の論文だ。
要は、DSMの診断基準の窃盗症を厳密に受け取ると、窃盗症と判断される人がほとんどいなくなるという良くできた論文だ。
更に、ICDの基準はこれとも異なり、要は、何が、窃盗症で何が窃盗症でないのか、現場も混乱しているということだ。
まして、司法の現場では、所謂「一般情状事実」として、クレプトマニアを各裁判官が判断して、執行猶予中の再犯でも、執行猶予を付けたり付けなかったり、基準はない。
基準がない、ということは、誰か基準を作らなければならない。
で、決めた。最高裁に上告すると。
最高裁の上告理由は、憲法違反か、判例違反に限られる。
判例がないというのは上告理由にはならない。
しかし、僕の事件は判例がないのだ。
DSM5を使って、自閉症スペクトラム障害と鑑定された訳だが、すると、スペクトラムだから、その重症度を特定しないといけなかったのに、鑑定医は特定せず、一審の裁判官は、通常人のこだわりと変わらない。と判断し、窃盗症については、鑑定医が否定してしまった。
この鑑定医は、鑑定の「専門家」だから、控訴審でも、結論が変わることはない。と、元東京高検のヤメ検弁護士に言われたが、実際、鑑定書を控訴審裁判長も何も疑わなかった。
しかし、当然、鑑定医が全て正しいということにはならない。主治医にしたら、アディクションの専門家の意見を取り上げずに、専門家ではない鑑定医の意見を尊重したことに腹が立ったのだろう。
控訴審の裁判長も、「条件反射制御を続けてください。ただし、現在の制度では、刑罰は免れない」と言われたのも、現在の制度ではダメだ。と薄々気づいているのだろう。
最高裁の道は遠い。
難しい裁判であることも事実だ。上告趣意書に、先例なし、と書いても、それだけではねられちゃうから、どう先例と相違するか、具体的に書かないといけない。それは、しかし、法律家の問題より、医学の問題だから、医師と協力して、上告趣意書を仕上げることになるだろう。
しかし、控訴審の弁護士さんは、2人とも受けてくださった。
万に一つの可能性でも、賭けてみたい。

期待していたんだけどねー

2016-12-27 23:44:48 | 日記
判決は、控訴棄却。
理由が長いが、「信頼できる◯◯鑑定によればー」、つまり、控訴審の裁判長も、鑑定書の方を医者の診断書より、優先させる。
まあ、 本一冊の万引きで、精神鑑定までやったんだから、丁寧な裁判とも言える。
この裁判長は、罰金刑を出したので、調べたら、元々、一審の松戸簡裁で、罰金刑が出て、検察側が控訴していたという事件だった。
けど、当時の松戸簡裁の裁判官は、東京高裁の部統括判事だった方で、定年して、簡裁に移られたのだ。
つまり、自分にとっては、先輩にあたる裁判官が出された罰金刑を、先輩に敬意を払って採用した。ということだけのようだ。
刑事裁判の基本は、行為責任だから、あまり、人間性とか云々してはならないのも分かる。
しかし、行為責任だけで裁くと、刑務所を出て、すぐまた万引きすると、何も考えずに重い刑になることも事実だ。
さて、実刑8月、今は、保釈が切れた状態だから、いつ収監されてもおかしくないが、年末年始を挟んで、それから収監日を決める訳だから、いつになるか?
まぁ、仮釈放もあるだろうし、私が行くのは、医療刑務所か、PFI方式の、社会復帰センターくらいしかないだろうが、夏8月頃には戻れるかと。
しかし、憂鬱な年末年始だなぁ〜

哲学の希望

2016-12-24 23:03:05 | 日記
今年も終わる。一年が速い、速すぎる。
まあ、要するに、自分でも、自分が変わったなあ〜と思う。
自閉症スペクトラム障害、とはっきり診断されて良かった。自分が分かれば、変わることも出来る。
しかし、変わるには物凄い努力が必要で、簡単に人は変われない。
哲学を学んで、過去の哲学者の学説を解釈して、まあ、それで終わるのも多いけど、「哲学する」とは、要は、自分の生き方に直結している訳で、自分が変わらなければ致し方ない。
プラトンのいわゆる、「洞窟の比喩」で、大切なのは、真理=太陽、を見るには、体を回さなければならないということに尽きる。
つまり、真理を知る。とは、身体的に知るということで、頭の中で、いろいろ考えていても、何も変わらないのだ。
僕の場合は、一年四月も、立川拘置所に閉じ込められていた。
朝は、起床の合図と共に起き、食べたくなくても、三食、栄養価にすぐれたものを食べ、あとは、することないから、新聞や本を隅から隅まで読む。
で、夜の9時には、寝る。
規則正しい生活が、心を整える。
今の主治医のミーティングで、はじめて来る人は、恥ずかしいから、「今はもう万引きする気はない」とか言うが、万引きする気がないなら、あんなとこ来る必要はない。
僕の場合は、「そりゃ出来れば万引きしたい。けど、できない」というのが心情だ。
変わるのは難しい。大変な努力が要るし、他人は暇ではないから、手伝ってくれない。
自分で変わるしかない。その変わることを哲学は教える。
そして、畢竟、この世も、そんなに悪い所ではないと知ること、それが、哲学の希望だと思う。

楽天って?

2016-12-22 23:25:31 | 日記
なんかなあ〜。
カードを簡単に作れたが、リボ払いを勧めていた。
で、「自動リボ」というのに登録すると、金利が高くて、いつまで払っても払い終わらない。
拘置所に一年四月居て、当然その間は、楽天カードを使っていないのだが、出てきて、まだ、支払いが続いていたのには驚いた。
もう、このリボ払いというのは、社会問題になっている。
楽天銀行というのも狡い。
南アフリカの定期預金、金利が50%と、唄っているが、円から預け入れた場合だけだという。
当たり前だが、円から南アフリカの通貨に変える手数料を取られる。
で、いつまでも、南アフリカの通貨にしておけないから、円に戻す手続きもいる。また、手数料を取る。
手数料で儲ける。
しかし、ネット依存の人は、銀行の人にあわないで、取り引きできるから楽しいのかもしれない。
前の主治医は、ネット依存の専門家だが、ネット依存を「病気」と書くようになった。
ネットに引きこもっている人は、簡単に言うと現実逃避というのが普通だろうが、そうは見ないと。
すると、何でも「病気」になる。
万引きを繰り返すのも、「病気」、抜毛症も「病気」、放火癖も「病気」。
今の主治医は、クレプトマニアを主張せず、前頭側頭型認知症も主張せず、それで、いい判決が出たら、そういう人の励みになるから、ホームページに載せたいと言われた。
思うに、立川の一審の検察官が馬鹿なのだ。
不利になるから、皆こっちの出した証拠に、「不同意」とした。
すると、裁判官は、その証拠は、見られない。
しかし、控訴審は、予断排除の原則がないから、裁判官は、こっちの新しい証拠に皆目を通している。
新しい証拠に目を通し、一審で、医者の診断書まで不同意にされて、一審の裁判官は、それに目を通してない事は分かっていて、また診断書が新しく提出されれば、事実調べをやらざるを得ない。
刑事訴訟法には、医者の診断書は鑑定書と同じ価値がある。とちゃんと書いてある。
予断排除の原則がないから、証拠に目を通しているが、検察官がまた、「不同意」にしたら、それを判決文に入れられない。ということだけの話。
さすがに高検の検察官は不同意にしなかった。
しなかったから、事実調べも行われた訳で、あとは、どう出ますかー。