だらだら日記goo編

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自然の中で

2005-01-31 19:43:50 | 本と雑誌
今日は銀行行ったり郵便局行ったりあわただしい。
さて少し前のサンデー毎日の記事から。
連載中の「脳ルネッサンス」は「犯罪に向かうセロトニン欠乏脳」。
セロトニン濃度の低下で凶暴になるという。まあこれは人の性格とかあるが事実だろう。
セロトニンはうつ病の人に不足しているものだが、この脳内伝達物資を擬似的に補う抗うつ薬を飲んでいる僕の経験からしても飲まない前より心は平穏になった。
記事では「夜寝て朝起きる」太陽光を浴びることが大切とあるがこれも真実だ。
人間は自然のリズムで生活しているわけだから、深夜起きているのは異常ともいえる。
関連して同じ号で建築家安藤忠雄さんが、「もう建物はいらない」としてはじめた阪神大震災の現場に花を植える運動が載っている。
「美術館や博物館などのハコ物はもういらない」という安藤さん。
変わりに花を植えて人の心をつなごうとしている。
震災で被災したひとたちの心も自然の中で潤いを取り戻すだろう。
「自然に生きる」、まったく関係ない二つの記事が僕のなかでつながった。


いらっしゃいませの大合唱

2005-01-30 23:14:45 | 通販・買い物
大手レコードショップのタワーレコードのクラシック売り場によく行く。
最近気になるのだが、店員があちこちで「いらっしゃいませ」を連発するのだ。
ゆっくりとこちらは商品を選びたいのだが、ところかまわぬ「いらっしゃいませ」の連発に興をそがれることおびただしい。
ブックオフに入ったような気分になる。お客様へのサービスとしたら勘違いはなはだしい。
万引きを警戒しているのだろうか、HMVでも「万引きが多発しているので私服警備員巡回中」と書いてある。
しかし当たり前だが監視カメラもあるし、何より防犯システムは完備しているはずだ。
ゲートに無断で商品を通すとブーとなる、あれだ。
ものすごい大きな音がする、万引き者だってびっくりするはずだ。
けど万引きが多発しているとしたらそれはどういう理由なのだろうか。
せめてクラシックぐらいは穏やかな雰囲気でゆっくりと商品を選びたい。
それもできない時代になったとしたらなんともさびしいと感じる。


おばさんパワーに圧倒

2005-01-29 23:04:48 | アート・文化
予定通り三越の展覧会にいく。
平山郁夫だからか、会期がせまっているためか混雑している。
ほとんどがおばさん、しかも招待券できた客だ。
展示のほうは京都の寺を描いた油彩と素描、平山様式といおうか見慣れている。
あまり面白くないので、この三越の新館ギャラリーは展示スペースが狭い、高島屋のほうが良心的だとか寺の写真もあったほうがいいとか考えつつ観ているが、おばさんたちの声が耳に入る。
このお寺はああだこうだと絵の前で長々しゃべる人、携帯で電話する人までいる。
こんな状態なら警備員も必要だなと妙に感心する。
しかしおばさんたち、ヨン様に夢中になったり、京都行ったり、三越で買い物したりと日本経済を支えているのはこの人たちだとつくづく思う。展示が解説もなくつまらないのでついそんなことを考える。
と思ったら最終コーナー、「平成の洛中洛外」「浄土幻想」計四点の作品だ。これにはたまげた。
院展の出品作品だが、平山のすべてのエネルギーがここに注ぎ込まれているという感じで観る者を圧倒するのだ。
この作品の前でしばしたたずむ。それまでの油彩や素描はこの大作のための序章でしかなかったとはじめてわかった。
この作品のために来たといってもよい、満足感いっぱいだ。
カタログを買うと、次回から四回分の招待券がまたついてくる。
おばさんたちは会場外の特設ビデオに群がっているがもうその気力も僕にはない。
帰り、神保町で来週号の「アエラ」を買って至極満足して帰宅する。
この展覧会は京都、広島、岡山、名古屋と巡回するようだ。見る価値は十分ある。


都立美術館あれこれ

2005-01-28 23:26:46 | アート・文化
夜八時までやっているので写真美術館へいく。
戸田正寿「HEIAN」展、パンフに「日本美の再発見の試み」とあるので面白そうだ。
行ってみるとなんとも奇妙な世界だ。「仏壇」という作品は木の上に本物のカラスがとまっている。
「欄間」は木の上に本物のミツバチがとまっている、ただそれだけ。
こういうのを「日本美の再発見」というのか、むやみと感心する。
だが言いたいことはそうではない。
僕はこの写真美術館友の会会員だが、わざわざこんな展示に金を取るのだ、割引だが。
しかし「ぐるっとパス」を使った人は無料になる。おかしくないか。
一般の人ー「ぐるっとパス」を使った人ーが無料でなぜ友の会会員が金を取られるのか。僕にはわからない。
で帰りに現代美術館のパンフをもらう。「ハウルの動く城・大サーカス」の展覧会。まただ。
この前漫画の展覧会やったと思ったら現代美術館はまたこういう企画だ。いいかげんいやになる。
それに都立の美術館は江戸東京と写真美術館が木曜金曜夜間開館するがほかはやらない。
統一が取れていないことおびただしい。
美術館相互できちんと連絡しているのであろうかと不思議だ。
展示内容も江戸東京でエミール・ガレやったり、現代美術館で印象派やったり不可思議だ。
国立美術館はもっと統一取れているようなきがするがー。
明日は三越の平山郁夫に行こう、招待券がある。
週末は美術ライフを楽しみたい。


老人介護とエロス

2005-01-27 23:16:47 | 本と雑誌
という本を帰りがけに買う。
芹沢俊介さんと三好春樹さんという人との共著だ。
雲母書房、聞かない出版社だ。
介護の本など山とあるが、この本を買おうと思ったのは親鸞が引用されていたから。
親鸞というとビハーラ運動との関係の本も出ている、まあ何にしても日本人になじみやすい。
で、芹沢さんは人生を「ある=being」から「する=doing」、そしてまた「ある」へと還るものとしてとらえているようだ。
で、親鸞が出てくるのは「歎異抄」の第九段、浄土に行きたいと思う気持ちがしない、煩悩のせいだというところ。
ここを芹沢さんは、「「する」から「ある」への途上で迷っている」人間、「する」に価値観の基盤がある人間の本質をついたものと見ている。なかなか面白い。
先に僕が母をかわいらしく思えたというのも、すでに母がこの世に執着を断って「ある」の世界に遊んでいるからかもしれない。
どうでもいいが「黄落」という小説がある。三世代にわたる介護を描いた小説だ。テレビドラマにもなった。
で、その続編が放送されるらしい。菊池麻衣子さんが出るらしい。楽しみだ。