おなじみ「前畑がんばれ」を連呼したアナウンサーは都合24回も連呼したとか。
聖火リレーが始まったのもこのベルリン大会だ、3075kmを3075人が走った。
ヒトラーは記録映画として「民族の祭典」「美の祭典」からなる「オリンピア」をつくった。
しかし時代は確実に戦争へ傾いていたー。
昭和館で開催中の「オリンピックー栄光とその影に」を観る。
無料なのに出品目録はあり、ビデオはたくさんありいいことづくめだ。
近代オリンピックの父」といわれたのはメディチ家の伝統を引くクーベルタン男爵だ。
彼をたたえて今でも開会式や閉会式のアナウンスはフランス語が最初だという。
この展覧会はアムステルダム大会から東京大会までを展覧するが、面白いのは1932のロサンゼルス大会だ、東京招致のデモンストレーションを兼ねたこの大会で競泳陣は日本の独檀場だったというが、生の中継が認められずにアナウンサーは「実感中継」をしたという。
競技場から車で15分の放送室で見たままを再現して放送するというのだ、こんなバカなことをやったのは日本だけ。
そしてベルリンを経て戦争のために実現しなかった東京、ロンドンと続く。
日本が復帰したのは1952のヘルシンキだが金メダルは一個だけだったという。
次のメルボルンではサッカーに日本登場だが当時のサッカーは紳士のスポーツで選手の途中交代など認められなかったとか。
そしてローマ大会を経ていよいよ実現した東京オリンピック!
芸術も一役買っていて東京国立博物館では「日本古美術展」など開催される。
おなじみ亀倉雄策の公式ポスターは四種類あったとか。
さてさて2016にまた東京オリンピックをたくらむ人たちがいるがどうなることやらと。