だらだら日記goo編

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展覧会防忘録

2014-04-28 22:56:44 | インポート
観に行った展覧会を

法隆寺展、芸大美術館
聖徳太子のお寺からいろいろきている。
法隆寺はそもそも、聖徳太子のお父様の用明天皇の病気治癒祈願として作られたようだが、まあ焼き討ちにあったり、金堂から出火したり、いろいろあるなと。
で、金堂の壁画の模写事業が行われるが、鈴木空如という人は、一人で三度も模写したという。
法隆寺と、東京美術学校、つまり、今の芸大との関係についても展示があるが、そもそもは、東日本大震災復興祈念として開催される展覧会。

キトラ古墳、東京国立博物館
高松塚古墳と一キロの距離にある古墳。
保存状態悪いため、現地を離れるのは、これが最初で最後との触れ込み。
当然混む。並ぶから、並んでいる間、音声ガイドで、うんちく聞けと、入場待ちの列に、音声ガイドの売り込み。
なぜキトラと言うか、とか、陰陽五行説について解説される。
キトラ古墳が見つかったのは、1978、村道工事中に遺跡らしきものを発見したことによる。
国家権力と繋がっていた朝鮮からの渡来人が関わっているようで、古墳に埋葬されているのは、50-60の男性と判明しているそうだ。

描かれたチャイナドレス、ブリヂストン美術館
展示室二室だけ使った小さなテーマ展示、けど、大原美術館とかからも借りているし、図録もちゃんと作っている。
何より、久米民十郎なる、関東大震災で、横浜のホテルで30歳で亡くなった画家やら、横須賀が持っている、朝井閑右衛門まで出すんだから凄い。
チャイナドレスということは、中国で、画家が中国行って眼にしたチャイナドレス、或いは、日本で、モデルに着せたチャイナドレス。
岸田劉生の場合は後者で、妹の照子さんを描いた、何でも、カラダを壊して、当時鵠沼に住んでいた、劉生の元に身を寄せたそうだ。
劉生=麗子像ばかりではないと再認識、良い企画展示だ。


人間のカラダはうまく出来ている

2014-04-24 22:50:38 | インポート
微熱が、一ヶ月引かないので、血液検査を受けた。
もう40台も後半期、何か悪いところがあるだろうと、覚悟して聞きに行ったら、全ての値が正常値の範囲内、面食らってしまう。
別に健康に気を付けて生活しているわけではない、はっきり言えば、ダラダラと過ごしている、それなのに、全ての値が正常値とは、人間の体は素晴らしいなと。
以前の検査では、コレステローチが高い、γGTPが高い等あったが、それも改善されている。
血液検査で、微熱の正体が解らないのでは、内科医もどうしようもない、むしろ皮膚のぶつぶつが気になるようで、皮膚から体温にきていることもあるので、皮膚科に行きなさいと。
生憎、近所の皮膚科は全て木曜が休みで、内科で皮膚科もやっているところで見てもらって、注射打って、飲み薬処方された。
今のところ、皮膚の痒みはおさまっているし、熱も上がらないので、このまま好転してくれれば幸いだ。
というわけで、内科的には異常なしと言うことで、東京都美術館、バルテュス展に行ってきた。
バルテュスの奥様が節子さんという日本人で、バルテュスは日本に縁があるのだが、この時代にひたむきに一人道を歩んだ、つまりはシュルレアリズム等の美術潮流に属さなかったのが不幸で、回顧展は、画家が死んだあとは開かれていなかった。バルテュスは2001に死んだ。
気難しい芸術家のようで、アトリエにはほとんど人を入れない。たまにアトリエ訪問があると、撮影の仕方が悪いと怒鳴りちらす。
そのアトリエが節子さんの協力により再現されていたり、少女像をよく描くのだが、いろんな少女像が出ており、面白い。
バルテュスいわく、少女とは、これから何かになろうとしているが、まだなりきれていない、完璧な美の象徴と。
なかなか面白い画家に出会った。


動け、カラダ、と言われても

2014-04-19 23:08:53 | インポート
カラダが動かず、展覧会一つ観たら帰ってきてしまった。
この、動け、カラダ!というのは、一夜限りのアートの祭典、六本木アートナイトのキャッチフレーズだ。
六本木には、森美術館、サントリー美術館、国立新美術館と、大きな美術館が三つある。
で、そのエリアを中心に、様々なアートパフォーマンスが繰り広げられるのが、六本木アートナイトだ。
アートナイトというからには、ナイト、つまりは夜がパフォーマンスの中心で、夜中ずっとお祭りが行われる。
美術館も、森美術館は、朝の5時まで開館するそうだし、国立新美術館は、イメージの力と、中村一美、二つの展覧会が行われているが、夜の10時まで延長開館して、観覧無料だ。
僕が行ったのは、森アーツセンターギャラリー、森美術館の一階下にある施設で、こども展を開催していて、観覧料金1500円は割り引かないが、開館時間をやはり10時まで延長する、招待券があるので、これを観てきた。
西洋絵画に於けるこどもを描いた作品を展示したもので、ジョルジュ アルディッティという人の、家族の肖像という作品は現地の美術館からの輸送が遅れていて、展覧会に間に合わない、というお粗末はあるが、やはり、千足先生の監修だけあって、素晴らしい。
なんと、あの人類学クロード レヴィ ストロースの父親も画家で、レヴィ ストロースを描いた作品が展示されていたり、ピカソは敢えて、フランソワーズ ジローとの間のこども、クロードと、パロマ、に焦点をあて、ピカソ描く二人と、フランソワーズ ジロー描く二人を較べてみたり心憎いばかりだ。
観覧料金を割り引かない夜だから、会場もガラガラで楽しめた。
さて、今頃からアートナイトは本格的なパフォーマンスが始まるのだろうか。
今日は冬に戻ったように寒い、体調に留意して、そして、警備の方ご苦労様です。


年金は貰えない?

2014-04-13 22:46:38 | インポート
精神障害者年金の申請をしたことは前にも書いたが、こんな内容では年金は貰えない、とクリニックに僕の書いた病状報告書が送り返されてきたという。
こっちは正直に、大学に入ったら視界も開けて、アルバイト等もした、と書いたのだが、そんな元気ならダメなのだという。
墨岡先生いわく、年金を貰うには、初診から今までずっと調子が悪くなければいけないのだという。
そんな人は希だから、それなら、年金貰える人は少ないのでは?と先生に聞くと、いや、沢山貰っている、そういう人は調べてかくという。
正直に状態を申告したこちらがバカだったというわけだが、考えれば、もう先生の所に30年近く通っている、それでよくならないのはどういうわけか?と親戚からも医者を替えたら、と言われる、こっちは墨岡先生を信頼しているから、雅子様の例などを挙げて、こういう病気は長くかかる、と説明しているのだが、つまり、30年近く精神科医に通っている状態そのものを普通の人は奇異に感ずるわけだが、更にその間病状がずっと悪くなければいけないということは、単にその精神科医が無能というだけではないか?
国から金を貰うのだから審査が厳しいのはまあ当たり前だが、そんな状況とは知らなかった。
まあ先生、診断書を書き直すとおっしゃっているから、全然貰えないことはなかろうが、減額される、とははっきりおっしゃいました。
まあ正直者がバカをみる世の中です。


研究者としての倫理

2014-04-07 22:43:48 | インポート
例の、STAP細胞が泥沼化している。
問題は小保方というユニットリーダーにあることは言うまでもない。
何しろ、その万能細胞を他の研究者が作れない、ということだから、その細胞はあるのかないのか?ということになる。
小保方さんが、他の論文からコピペしたりしていたという。
他人の論文を勝手に盗みとったということは、どこまでが自分の議論で、どこからが他人の議論か解らないということだから、ゆゆしき事態だ。
そもそも、この若い学者は早稲田の大学院で、何を教えてもらったのだろう、博士論文の審査が通ったこと自体が驚きだ。
僕は文系だが、修士号を貰った修士論文では、前にも書いたが、カントの最高善を扱ったが、その中に過去の研究史の研究の章を設けた。
つまり、今までの研究者が最高善をどう研究していたのかの紹介である。
ほとんどの研究者は、最高善はこの世で、実現されるべきものと解釈し、カントの真骨頂を社会哲学に見る見解か、最高善は実現出来ないが、それに向けて我々が努力すべき統制的原理と解釈するものが圧倒的だった。
それらを一々批判していったのだが、論文審査では、研究史を取り上げたのは良いのに、相手の論文に批判ばかりしている、と全員から怒られた。
つまり、先行する研究へのリスペクトが足りないというわけだ。
しかし、文学部の図書館で、Kant-Studien,などをくって、論文をよみ、纏めることは楽しい作業だった。
小保方さんは、成果を焦りすぎたのだろうか、明日かなにか、彼女の会見があるというので、待ちたい。
まあ他人の論文をパクれば、まずばれる。