ついこの前の日曜日まで町田の国際版画美術館で回顧展が開かれていたが、どうも足を運ぶ気になれなかったー行けばよかったとこの小特集を観て思った。
目黒区美術館で開催中の「素描する人々」に合わせて、小特集飯田善国の展覧会が開かれている、はじめ観たときは数学か何かの記号に思えた。
「クロマトポイエマ」というそうだ、西脇順三郎の詩に絵をつけたものだそうだが、この人はアルファベッドA-Zを二十六の色に分解して表現したのだ。
それだけではない、版画や彫刻、それに町田の噴水も手がけたというーこういう人を亡くなった後に「追悼」という形で知るのは惜しいことだ。
さてさて、目黒区美術館の「素描する人」の展覧会であるが、京都の「聖護院」「関西美術院」の授業としてモデルをデッサンした成果を表した展覧会だ、中学の美術の授業でやっていることとまあ変わりないー同じモデルを同じ方法でデッサンしつつそれぞれの個性が明らかになるという展覧会であるが、不思議なのは受付でパンフレットを渡され、そこには「カタログ刊行予定のテキストから抜粋」と書いてあるのに、そのカタログが会期末ー会期は12/3までの今になってもできていないという事実だ。
カタログというのは購入者の多少にかかわらず、美術館の活動成果を表現するきわめて重要な刊行物と僕は考えている。
それを会期末になっても「刊行予定」などと書いているのは非常識きわまる。
目黒区美術館は、会場写真を入れるためカタログ刊行が遅れることがよくある。
しかし今回は会場写真を入れる必要もない、開催と同時に準備すべきだ。
受付で美術館の指定管理者制度導入のアンケートを配っていたがそれ以前の問題だ。。