だらだら日記goo編

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テレビを見なくても大丈夫?

2005-05-12 23:00:16 | アート・文化
テレビというものをみなくなってずいぶん経つ。
なぜみないのかと問われても困る、なぜかみなくなってそれが習慣になってしまった。
情報はもっぱら新聞と雑誌だ、雑誌といってもテレビ情報誌など見ないから、テレビの世界はまったく知らない。
なぜこんな書き出しになったかというと今日夜間開館を利用して「新シルクロード展」を江戸東京博物館に観にいったのだが、この展覧会は産経とNHKの共催で、NHKでは「新シルクロード」というテレビ番組をやっていることを会場で知ったからだ。
おろかにも僕は行く前はテレビでシルクロードの番組をやっていることなど何も知らない。
で、行ってみると、会場のあちこちにテレビの録画があって、ほかのお客さんが「ああ、この前やった」とかいっているので驚いたのだ。
確かにテレビで基礎知識をもって観にいくのと、テレビも何もみずに予備知識なしで行くのとはだいぶ違うなと感じたのだ。
行ってみて驚いたのはごく最近発見された遺跡が多いことだ、シルクロードの研究はこうも進んでいたのかと驚いたのだが、テレビを見た人には、驚くことではないのかもしれない。
まずは楼蘭だ、じゅうたんの織物が眼を引く、これこそシルクロードだ。まるで新品のようだ。
タクラマカンのコーナーに行くと、嬰児ミイラに驚かされる。眼も鼻も覆われており、死後の腐敗を防止しようとしたものと書いてあった。
説明がちゃんとあるので、別にテレビを見ていなくても内容はわかる、テレビの予備知識がないほうが驚きも新鮮だ。
ダンダンウイリクなる仏教王国ははじめて聞くが、内陸にあるのにチベット仏教の影響があるという、まあシルクロードだから文明の交流も盛んだったのだろう。
トルファンのコーナーでは「金光明経」というのをはじめて知る、日本でも奈良時代以降信仰されていたという。
最後は西安だ、ふくよかな顔の女性が好まれたという、というわけで「宮女図」壁画の細い女性は古い絵の名残か。
テレビを見ている人は「もう終わり」とかつまらなそうだったが、こちらは知識がないのでいちいち驚く。
というわけで発見いっぱいの展覧会でした。
常設展示は「ぐるっとパス」で無料観覧、「東京ゾーン」の展示がだいぶ変わっておりまた驚く。
テレビでは美術の番組もあれこれある。展覧会と連動した内容も多く、見ていく人も多いだろう。
けどやはり新鮮な驚きを得たいので、僕は美術番組もほとんど見ないだろう。
展覧会はがらがらだった、テレビで見て、わざわざ展覧会まで足を運ぶ人も少ないかもしれない。