家でまたネットで調べていたら新宿タカシマヤの「タイムスリップ昭和展」が土曜は八時半まで開催されていることを知りいってみる。
今は愛知万博の最中だが「EXPO70とその時代」とあるように、大阪万博に焦点を当てた展示だ。
今なぜ大阪万博なのかという疑問がわくが、展示を見てDVD付きカタログを購入してちょっと読んだところなるほどと思った。
僕も含め世間の人はあの万博で岡本太郎が太陽の塔にかけた思いをどれだけ理解しているだろうか。
高度成長時代、誰もが輝かしい未来を想像していたあの頃、しかし、縄文土器のすごさを力説していた岡本が単純に未来の進歩を信じたわけでもあるまい。
カタログの岡本の言葉だ「もし本当の意味で調和と言うなら、己の生命力をふんだんにのばし、だからこそ他のふくらみに対しても共感を持ち、フェアに人間的に協力するというのでなければならない」
キーワードは「生命力」であろう。
この塔の内部には「神や精霊、眼に見えない世界のもろもろの存在が群がり集まってわれわれを押し包み゛こころ゛の対話を想起させる」と岡本は言う。
結局カタログ解説で倉林靖が指摘するごとく太陽の塔は「反近代的な、呪術の中心として、それは屹立する」のだ。
それはまたカタログで別の人が書いているごとく、ニーチェの思想と岡本の親近さをもしさするであろう。
今この瞬間を生ききること、他者に寛容であることー。
この岡本の思想は進歩が信じられた頃ではなく、未来が見えない今だからこそ改めて問い直されなければなるまい。
残念ながら今の愛知万博にはこういう峻厳なる思想はない。
思想そのものが消えた万博であるともいえる。
まことに悲しいことに岡本の思想を受け継いだ養女の岡本敏子さんがこの間なくなった。
岡本が発した問いは一体誰に受け継がれ、どう展開していくのであろうか。
最後にこのカタログは「市販の刊行物」になるとかかれているが、会場には「会場限定」とあった。
岡本の思想を良く伝える資料だ、ぜひ一般の方が入手できるようになってほしい。
今は愛知万博の最中だが「EXPO70とその時代」とあるように、大阪万博に焦点を当てた展示だ。
今なぜ大阪万博なのかという疑問がわくが、展示を見てDVD付きカタログを購入してちょっと読んだところなるほどと思った。
僕も含め世間の人はあの万博で岡本太郎が太陽の塔にかけた思いをどれだけ理解しているだろうか。
高度成長時代、誰もが輝かしい未来を想像していたあの頃、しかし、縄文土器のすごさを力説していた岡本が単純に未来の進歩を信じたわけでもあるまい。
カタログの岡本の言葉だ「もし本当の意味で調和と言うなら、己の生命力をふんだんにのばし、だからこそ他のふくらみに対しても共感を持ち、フェアに人間的に協力するというのでなければならない」
キーワードは「生命力」であろう。
この塔の内部には「神や精霊、眼に見えない世界のもろもろの存在が群がり集まってわれわれを押し包み゛こころ゛の対話を想起させる」と岡本は言う。
結局カタログ解説で倉林靖が指摘するごとく太陽の塔は「反近代的な、呪術の中心として、それは屹立する」のだ。
それはまたカタログで別の人が書いているごとく、ニーチェの思想と岡本の親近さをもしさするであろう。
今この瞬間を生ききること、他者に寛容であることー。
この岡本の思想は進歩が信じられた頃ではなく、未来が見えない今だからこそ改めて問い直されなければなるまい。
残念ながら今の愛知万博にはこういう峻厳なる思想はない。
思想そのものが消えた万博であるともいえる。
まことに悲しいことに岡本の思想を受け継いだ養女の岡本敏子さんがこの間なくなった。
岡本が発した問いは一体誰に受け継がれ、どう展開していくのであろうか。
最後にこのカタログは「市販の刊行物」になるとかかれているが、会場には「会場限定」とあった。
岡本の思想を良く伝える資料だ、ぜひ一般の方が入手できるようになってほしい。