だらだら日記goo編

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

総論賛成各論反対

2005-02-16 23:11:16 | 日記・エッセイ・コラム
成城墨岡クリニックの入り口にいつも警備員が立っている。
近所の店からの要請という。
階段で待ったり、たばこを吸うといった些細なことが問題となったようだ。
当たり前だが反社会的な行動をする患者は措置入院となるから通院してくるのは見た目ではそれとわからない患者ばかり。
問題も起こるはずはなく、警備員さんは退屈だから患者の靴を並べるのが仕事になっている。
わざわざ警備員が必要とは感じないが、近所の人にとってはこのクリニックは「脅威」に感じるのだろう。
それにしても思うのは警備員を要請するような近所の人の心理だ。
こういう人もテレビの街頭インタビューなどでは「こういう世の中ですからねえ、心を病む人も多いですよねえ」などとさも精神科に理解あることを言うに違いない、しかし実際に精神科や病院が近所に作られると反対する。
以前書いたゴミでもゴミ置き場の必要性は認識しても、いざ自分の家の前にゴミ置き場を作るというと反対する。
人間なんて所詮そんなものなのだろう。それがいいとか悪いとかではなく身勝手なものなのだ。
なかなか自分を捨ててということはできない、僕だってそうだ。
イエスを始め偉大な宗教家というのもただの人間だが、自己を「無」にすることができた、そこが凡人の僕らとは違うと思う。
警備員さんは今日も暇だから靴をそろえていたに違いない。こんなんで給料もらえてありがたいとおそらく思いつつ。