OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

私の旅行データ 37 鉄道乗車 7

2024年05月15日 | 今日このごろ

B−8 大崎駅南の湘南新宿ライン
 首都圏の鉄道乗りつぶしには多くの困難がある。とにかく路線名と運行名・「ライン」名などが錯綜している上に、異なる会社間の乗り入れ関係があって、乗りつぶすべき路線のリストを作るのは至難。私の場合には「並行線は一つ乗れば全部通過したとみなす。」とか「各部分は駅で繋がれる(途中で別れる場合には並行していても別線)。」という私的ルールがあるから、さらにめんどう。ただ、地理的に限られているし、運行本数が多いから、リストができれば実行するのは比較的簡単。
 山手線がらみでは、当初は貨物の運搬もしたが、乗客の増加とともに、山手貨物線として並行別線を設け、さらにそれも新しい運行形態の増加とともに旅客列車の線としてルートを設定する、といったことが繰り返されてきた。

旅80 大崎駅南の湘南新宿ライン

 山手線から横須賀線西大井の方につなぐ線で、以前は貨物線だった。多くの普通列車のほか、新宿から小田原への特急「湘南」(下り1から15号の奇数・上り2から14号の偶数)またまた一部の臨時特急「サフィール踊り子」「湘南」が通る。これらの列車の営業キロは品川で横須賀線に折り返した時と同じになっている。
 「本線」から離れたところは、上の地図の赤点の間で、長さ約1320メートル。私はこの線を通った記憶が無い。その北半分はりんかい線(2004.8.4乗車)と並行している。両者が同一の会社なら片方乗ればクリアとなるのだが、別会社なのでそうはならない。上の地図で橙色の線は私鉄を示す。左下の東西に走るのは、東急大井町線。

 上記のほか、通称「武蔵野南線」(貨物線)を通過する臨時特急「鎌倉」がある。これについては、鉄道路線リストの「毎日定期列車が運行する」という私的原則から外れるようだが、調査中。

B-9 東海道貨物支線(梅田貨物線) 

旅81 梅田北の貨物線と他の鉄道線との関係 破線は旧線

 京都方面から関西国際空港まで行く特急「はるか」は、新大阪まで東海道線を通るが、時刻表では阪和線・関西空港線のページに出てくる。ページのヘッダーに「はるかの大阪駅発着番線は、うめきた地下エリアホーム21番線(関西空港方面)・24番線(京都方面)です」という注意書きがある。2023年3月18日の時刻改正後の表記で、それ以前は大阪環状線のページにあった。3月号からは大阪駅のところに発車時刻が書かれていて、次の福島駅からが「通過」の「レ」マークになる。その間を通るのが東海道貨物支線である。新大阪から淀川を渡るまでは東海道線と並行した線で、その後右に曲がって大阪駅の東海道本線などから離れた地下にできた新ホームで停車し、福島駅の手前で東海道線をくぐって福島駅の先で大阪環状線と合流する(上の図の青い線。破線は地下化する前の経路。)。地図上での距離は約2580メートル。東海道本線とずいぶん離れたところを通るが、実はこの間にあるひし形に近い土地は、最近まで大阪駅の一部であった。貨物支線側から南に向かってたくさんの留置線が伸びていて、大阪駅の裏側で行き止まりになり、そこで荷扱いをしていたところである。国土地理院の地形図(1995年修正)ではこの線とその間を覆う屋根が描かれている。
 私の父が1958年に撮影した写真でもそれが写っている。

旅82 大阪駅の北にあった貨物ヤード 1958.1.28 父の撮影

 写真は第一生命ビル(現在もその名のビルが駅前にあるが、1990年に建て替えられている)から撮影したもので、手前が東海道本線や大阪環状線のホームで、向こうにそれと直交する形で並行する屋根がある。
 つまり、そのヤードの外縁を通る線だけが貨物線として離れて走っていたことになる。貨物線は複線。JTB時刻表の索引地図では表記されていないが、2023年3月以前は二重線で表記されていた。営業距離は設定されていない。私の乗りつぶしのデータとしては、すでに地上線を通過しているから、線路位置の変更にあたり、未乗車区間としてカウントしないことにした。
通過列車 
梅田貨物線 上り下りとも特急「はるか」(季節運行を含めると約30本)が通る。
関係年表 
梅田貨物線 1928年12月1日 上淀川信号所・梅田駅間開業 1934年6月1日 福島駅・梅田駅間開業 2023年3月18日 地下化し、経路も少し変更。大阪駅の「うめきたホーム」新設。
私の乗車 1993年6月26日 乗車した特急の記録が無いが、特急「くろしお」だったはず。地下化された部分は未乗車。