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最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

北陸新幹線に乗ってきました 2

2024年05月25日 | 旅行

福井鉄道福井駅

5 福井駅前の福井鉄道

 福井鉄道は新幹線の延伸に先立って、駅前のやや離れたところにあった路面電車の電停を、広場に引きこんだ。この旧駅までの路線は乗車済みで、未乗車部分は100mほどである。新駅は2線1ホームで、道路とは分離されたところにある。すぐ横に恐竜の動くフィギュアが設置されている。

6 福井鉄道福井駅 2024.5.15

 この線路は、福井鉄道福武線の枝線で、本線(複線)の福井城址大名町停留所で別れ、単線で駅前に来ている。電車は南のたけふ新から来ても、北の田原町から来ても駅前に立ち寄って行く。その折には運転士は二度運転方向を変えなければならない。大名町停留所の分岐はY字型で、もしここを三角形にすれば運転方向の変更は一度で済む。その代わりポイントの切り替えは少しだけ複雑になる。
 この枝線に関係する歴史は次の通り。
1924.10.15 福井駅前停留所までの軌道線が開通。この年の2月以降たけふ新から順次開通してきた鉄道免許による路線を市内に延長してくる形で、その部分は軌道法による路線である。
1950.11.27 田原町まで開通。市役所前停留所(現在の福井城址大名町停留所)の経路を北から分岐する形に変更。
2007.5.15 私の乗車。
2016.3.27 福井駅前停留所を駅方向に延長して福井駅停留所に改称。0.1kmの延長。
2024.5.15 延長部分に乗車

田原町駅

 福井駅前から福井鉄道に乗車して、田原町に向かう。

7 福井鉄道の連接車 田原町駅でたけふ新行きを撮影 2024.5.15

 この電車の料金は、軌道部分で均一180円なのだが、鉄道部分に行くと別の料金となる。今回は軌道の均一区間内なので、180円。本当は三国港側に一区間だけ乗車したかったのだが、そうすると別会社なので2倍くらいの料金となるから田原町で下車。乗ったのは写真とは別の編成だが同型の3両連接車で低床車である。写真は、福井鉄道専用のホーム側から、共用の線をみたところ。この向こうにえちぜん鉄道専用の線があってこのように右に曲がらないで向こうに直線的に向かう。

8 田原町 上(北)の線はえちぜん鉄道、下から来て一番南のホームは福井鉄道の専用ホームで、中央ホームは共用。

 駅員さんも両方の会社の方がいて、とくに両ホームをつなぐ連絡歩道の通行には注意を払っておられる。現在福井鉄道からえちぜん鉄道三国港側に6駅行ったところの鷲塚針原まで乗り入れていて、その便は上り下りとも中央のホームに止まる。福井鉄道の折り返し電車は南の行き止まりの線に入る。えちぜん鉄道は駅の正面ではなく裏側(東側)に行く。これも(別の)福井行き。つまり福井行きの電車は3つすべてのホームから出発する。
 この両線はすでに乗車したことがある。今回ここにきたのは、中央の会社をまたぐ部分に乗ったことがないからだ。前に乗った時にも連絡するレールはあったが、木製の柵か何かで通れなくなっていたように思う。停車するえちぜん鉄道の電車からチラッと見ただけで確かではない。
 えちぜん鉄道の駅員さんと話をしながら、いろいろと見て回った。次の写真は、降雪地らしい積雪のセンサーだという。

9 積雪センサー 田原駅 2024.5.15

 なぜ斜めなのかわからない。
 田原駅関連の年代表を記す。
1928.12.30 三国芦原電鉄 福井口駅・芦原駅(現在はあわら湯のまち駅)間開業。
1937.4.1 三国芦原線 田原町駅開業。
1942.8.1 三国芦原電鉄 京福電気鉄道に合併。
1950.11.27 福井鉄道福武線 本町通り駅(2002年に廃止)・田原駅間開業。
2003.2.1 三国芦原線をえちぜん鉄道へ譲渡。
2007.5.15 私の福井鉄道福武線・えちぜん鉄道三国芦原線乗車。偶然今回と同じ5月15日だった。
2016.3.27 えちぜん鉄道三国芦原線と福井鉄道福武線の相互直通運転開始。
2024.5.15 連絡部分乗車。