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最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

1970年の北海道旅行 その20 東雲湖

2019年03月04日 | 昔の旅行
1970年の北海道旅行 その20 東雲湖
Trip to Hokkaido in 1970. Part 20. Lake Shinonome

Abstract: After the digging, I went to Lake Shikaribetsu in the mountain region in north of Obihiro City. I tried to see Lake Shinonome, which was far from human residents. I went by a rowing boat across the Lake Shikaribetsu, and walked through rain forest. I was traced by innumerable mosquitoes.

 7月3日、1353忠類駅発のディーゼルカーで出発。1505帯広着。1610帯広駅前発の拓殖バスに乗車して1820然別湖畔着。それにしてもバス乗車2時間以上というのは長い。然別湖畔で宿泊。
 翌4日早朝に起床する。北海道の朝は寒いから昨晩灯火によってきた蛾が地面に落ちて動けないでいる。

20-1 オオミズアオ 然別温泉 1970.7.4
Japanese moon moth.

 湖畔で手漕ぎボートを借りる。行き先は然別湖の東にある東雲湖。然別湖の湖岸を南から回る道があるが、湖をボートで横断する方が早い。それでも横断距離2kmは結構重労働だった。

20-2 然別湖から見た周囲の山 1970.7.4
Hills around the Lake Shikaribetsu.

 岸にボートを繋ぎ止めて約700メートル歩く。霧の多いところらしく、針葉樹にサルオガセが下がっている。

20-3 東雲湖への道 1970.7.4
Rain forest around the Lake Shinonome.

 行き先が開けて、東雲湖が見えてくる。

20-4 東雲湖 1970.7.4
Lake Shinonome.

 この辺りから次第に蚊が寄ってくる。周りは湿原だから当然ではあるが、やたらと数が多い。東雲湖からの帰り道は蚊を振り払いながら走った。やっとボートに乗り込んで湖面に出てもまだ追ってくる。十か所以上も刺されたが湖の中央付近にくると蚊がいなくなった。

20-5 然別付近の昔の地形図 1958年5月発行「然別湖」5万分の一

 湖の西岸にある湖畔温泉に宿泊、湖の反対側にあるのが東雲湖である。湖の南の道路沿いにも小さな湖があって、「駒止湖」と呼ばれるが、地形図にはこの二つの小湖の名は書いてない。現在の2万5千分の一地形図にはそれぞれ「東雲湖(東小沼)」と「駒止湖(西小沼)」という記入がある。