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「11月30日」、この1年間、何度この日のことを書いてきただろう。第3回岩国検定を実施した日である。朝起きると、快晴とはいえないが青空が垣間見える。まあいい天気であった。検定実行委員会の会員一同、8時半に試験会場に全員集合。前打ち合わせ通り各人配置につき、9時からの受験生の受付準備を完了した。
第3回目ともなると受験申込者は漸減し、今回は45名の申込はあったが実受験者は40名であった。岩国市にかかる6分野・全50問は、この1年間知恵を絞り、練りに練ったものである。検定試験を終えて出てくる受験者の何人かに感想を聞いてみた。
「過去2回の問題に比べるとかなり難しかった」という感想が多かった。その分、平均点は下がっているが、知らなかったことを知ることが出来たと、いい方に解釈してもらうと有難い。
新聞社も3社取材に来てくれ、そんなこんなの検定試験を、なにはともあれ無事に終えることが出来た。手前味噌ではあるが、実行委員会の会員のこの1年、いやこの5年間の頑張りを高く高く評価したいと思っている。60代後半の女性と70代前半の男性の絶妙な組み合わせの会であった。こんなことをしている5年間に、そうはいっても入院沙汰の会員が3人も出た。目標に立ち向かう気力が勝ったせいであろう、現在3人とも完全復調して、それまで以上に頑張ってもらった。頭が下がる。
こんなことを書いていると、私はどうしても昔読んだサミエル・ウルマンの詩「青春」を思い出す。
「青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相をいう。
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、これを青春という。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いる。
歳月は皮膚のしわを増すが情熱を失う時に精神はしぼむ」
この詩からいえば、会員はこの5年間「青春の真っただ中にいた」ということになるが、決して言い過ぎとは思えないのが不思議である。
さて明日は、受験者に認定証の送付作業が控えている。これを終えれば晴れて検定から解放されることになるが、急に老けこむことがないようにするにはどうすればいいか? 日に3度、サムエル・ウルマンの「青春」を唱えてみる。唱えるだけではどうもご利益はなさそうだ。ではどうするか。
やっぱり、何か身体の内から燃えてくるような物を見つけ出すしかなかろう。それは何か。来年はそれを見つける1年とするか。今は燃え尽きた状態の会員諸氏に相談してみよう。ともあれ「戦いすんで日が暮れた。本当に おつかれさまでした!」