写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

会員勧誘

2006年04月20日 | エッセイ・本・映画・音楽・絵画
 開設したばかりの「岩国エッセイサロン」は、2月に5人で発足し、3月に第1回目の定例会を開催することが出来た。

 まずは、順調に滑り出した。しかし、会員の数がまだ少ない。10人以上は集まって欲しいと思っていた。

 ある日、このブログでエッセイサロンを開設したことを読んで、旧知の男性が入会を申し込んできてくれた。

 市内3箇所にある図書館の掲示板に、会員募集のパンフレットを貼ってもらっていた。それを見て、主人の退職を機に、故郷に帰ってきたばかりの女性が申し込みをしてきた。

 そんなある朝、発足時から会員となっている女性が、電話をしてきた。岩国市のYという女性の投稿エッセイが掲載されているという。

 新聞社にYさんの電話番号を尋ねてみたが、個人情報云々で教えてはくれない。「先方に訊いてあげましょう」と言い、許可をもらって電話をした。

 「こんな会があれば入りたいと思っていた」との、前向きな返事で入会してもらうことになった。これで会員は8人となった。

 数日後、図書館に行った。私が購読していない新聞の投稿エッセイ欄を調べ、岩国市の人を探した。数人の男性の名前を見つけ、メモして帰った。

 電話帳で住所を調べて、訪ねていった。定年退職後の過ごし方を考え中の人がいた。私の勧誘に、快く応えてくれた。

 3月の末、読売新聞のローカル版に、「岩国エッセイサロン」開設の記事が掲載された。それを読んだ女性から、入会希望の電話をもらった。これで10人が集まった。

 その数日後のことである。私のブログを読んでもらっている会社の先輩だった人が、コメント欄に「妻が入会したいと言っている」と書いてきた。

 よく知っている奥さんである。翌日、入会案内のパンフレットを持って説明に行った。

 すべての説明を終えたとき、奥さんが「ひとつ質問があります」という。どんなことかと思ったら、「ところでエッセイって、何のことですか?」と訊く。

 んんん? 一瞬、何のことか分からなくなった。私は一体何を説明し、何を勧誘していたのか。

 冗談の好きな奥さんに、からかわれながら、これで会員数は11人、イレブンとなった。耳に心地よい数字で、明日第2回目の定例会を迎えようとしている。

 辣腕・上意下達の民主党・小沢新代表の非民主的な手法ではなく、会員の総意を汲んだ優しい運営を心がけたい。
    (写真は、会員募集の自作「パンフレット」)