写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

植物音痴

2006年04月10日 | スポーツ・山登り・釣り・遊び
 
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 このところ運動不足の日が続いていた。スポーツ選手がよく言う、身体の切れが悪いという感じがしていた。

 こんな時には山に登るに限る。家の裏にある標高150mの平家山に登ることにした。

 遊びに出かける時の、奥さんの段取りは手早く・要領もいい。むすび弁当を持って3人で出かけた。

 山に入り、リードを放してやると、ハートリーの動きはやや肥満に似合わず活発で俊敏だ。先頭を行きつ戻りつしながら、私の歩行距離の2倍くらいは走り回っている。

 この時期、晴れ渡った日の山歩きは、もう暑い。セーターを脱いで腰に巻き、シャツ1枚になって登っていった。

 途中、標高80mと120mの2回、水分補給の小休止をする。そのタイミングは、ハートリーの息遣いで判断する。家から40分で頂上に着いた。

 山頂では、少し強い風が心地よい。いつもは、くっきりと見える市街地が、薄い褐色の黄砂の底に、ぼんやりと沈んで見える。

 そんな景色でも、弁当のむすびはおいしい。30分休み、違うルートで下山する。その途中、あまりみかけない花木に出会った。

 妻も私も初めて見る、白く小さく、線の細い、可憐な花であった。「高山植物だ」と言いながら、アップで写真に撮ってみた。

 気をつけて見てみると、山の中腹にはまだ何本か、今が盛りに咲いている。桜もいいが、人知れず咲いているこの花も、なかなかいい。
 
 花の名前は知らずとも、しっかりと楽しませてもらうことが出来た。腹の周りも、おっ、引き締まってきたじゃないか。3人とも。

 この花の名前、知っておられる方がおられましたら、教えてください。植物音痴の私ですから。オンチでは、こんな花は見かけませんか?
   (写真は、私にとっては初めての「高山植物?」)