写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

枝垂れ梅

2005年02月26日 | 季節・自然・植物
 昨日は一日中みぞれ・雪・雨とあらゆるものが降ってきた。まだまだ寒い日がやってくる。

 家の中から時々中庭の枝垂れ梅を見ているが、今年はなかなか花にならない。何時まで経っても固いつぼみのままだ。

 古い手帳を取り出してみた。昨年は梅の記録がなく、一昨年の2月を開いてみた。「2月26日、八分咲き」とメモしている。

 今年は例年より厳しい冬だったのだろう。数日ではなく10日以上も梅の開花が遅れている。

 今朝、間近に寄ってみると、いくつかのつぼみがやっと膨らみ始めていた。昨日の雨を身にまといガラス玉のように光っている。

 あの身を切るように冷たいみぞれでも、梅にとっては開花へのゴーサインになるのだろうか。

 瀬戸の海沿いの梅林では、もう梅まつりが開催されているというのに。「我が世」ならぬ「我が家の春」はもうしばらく先か。
 
 「枝垂れ梅 つぼみのままで 弥生くる」 お粗末の一句。
   (写真は、中庭の水も滴る「枝垂れ梅」)