写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

のたりのたり

2005年02月23日 | 季節・自然・植物
 前日の雪模様の一日から一転しての暖かい午後、錦帯橋を渡った
ところにある山裾の吉香公園を通りかかった。

 緑色した堀には白鳥とアヒルのつがいが飼われている。時にサギ
やかもが飛来してくるようだ。

 突然、バシャバシャと激しく水を叩く音がした。見ると、2羽のア
ヒルが外様の1羽のかもを追っかけている。

 休み台の周りを、まるで鬼ごっこをしているかのようにくるくる
回り始めた。

 その波紋の軌跡の上を、昼下がりの陽が面白く光をはね返した。
まるで真珠のネックレスのように、丸い光が連なって見える。

 すかさず手にしていたデジカメで一瞬をパシャリ。のたりのたりの一日
だった。明日はもう「春一番」が吹くと、天気予報で伝えている。
    (写真は、逃げるかもと追うあひる、傍観の「さぎ氏」)