写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

青春とは

2005年02月19日 | 生活・ニュース
 1990年代に、サムエル・ウルマンの「青春」という詩がよく話題に上った。
私はまだ40代であったが、青春時代はすでに遠ざかり、仕事の面で
は色々な壁にぶち当たって、情熱を失いかけている時であった。

 そんな時、この詩に出会った。「そうだ、情熱を失わず、頑張っ
ていこう」「いつまでも心だけは青春の気概で、理想に向かって進
んでいこう」という気にさせられた。

 60歳を過ぎた今、この詩を読み返してみた。若かりし時にも増して、
「青春」の心の持ち方の大切さを痛感する。

 想像力・情熱・探究心・理想・希望を持つ限り、人は老いない・・・という。

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「青春」の詩抜粋
サムエル・ウルマン 作山宗久訳 角川書店

青春とは人生のある期間ではなく、心の持ちかたを言う。
バラの面差し、紅の唇、しなやかな手足ではなく
たくましい意志、ゆたかな想像力、炎える情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。
(中略)
ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失うとき初めて老いる。
(中略)
60歳であろうと16歳であろうと人の胸には、
驚異に魅かれる心、おさな児のような未知への探究心
人生への興味の歓喜がある。
(中略)
頭を高く上げ希望の波をとらえるかぎり
80歳であろうと人は青春にして已(や)む。
   (写真は、青春真っ只中のハートリー)