まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1162

2016年11月13日 |  マツタケの林地栽培 

 急に寒くなっています.いい秋日和が大変少ない気がします.皆さんのお住まいでは如何でしょう?
 でも京都の紅葉は、今年はことに美しいと思われます.
 
 まつたけ山復活させ隊の活動も、山作業の中身はそう変わりませんが、香川山は秋じまい・冬支度が始まっています.特に畑に顕著です.有山さんがタマネギの苗を植えています(写真1).他にも色々植わっています.薪の需要期を控えて、薪作りがヤマガラ班によって急ピッチで進んでいます(写真2).

写真 1.タマネギの苗を植え付ける

写真2. 薪割りにも力が入っている

再生アカマツ林に京マツタケが再生

 香川山のアカマツ林も土壌条件で三つの違いを見せている.その三者を比較することは、マツタケ山づくりの基礎として必要なことを教えてくれている.今回の発生区は、韓国など朝鮮半島に見られる花崗岩地帯の痩せ地アカマツ林に育ちが似ている(写真3).ヒノキ混じりの放置里山林を皆伐し、その後を重機で母岩まで富栄養化土壌を削り取ったことに大きな意味があったかも知れない.
 写真3.香川山アカマツ林、韓国のものに似る

 再生アカマツ林に京マツタケが再生したという、「再生の2乗」で画期的です((^o^)).今までになかったことが起こせたからです.このことは大変な快挙であったと評価されます.2005年梅雨の頃から暑い中、高等植物の密度調整をし地掻をする仲間の姿が目に浮かびます.全国の林家も、放置里山林は手入れ次第で、その林をマツタケ山に変貌させることができると考えてほしいものです.

 現在、主たる発生は、山口県となってきました.香川山の地温(林床下10cm)も12℃を下回るようになっています.ここではマツタケの発生も終わりです(写真4).できたての若いシロの活性は高い、来年の秋を楽しみにしましょう! 来年の発生期の高温障害をどう防ぐかを考えます(写真5).いくつかのシロを覆土して比較実験を試みます.
           

 写真5. シロの位置が分かるようにピンを刺している

 

11月19日(土)は563回活動日です.午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい. 活動報告は内田 正明さんです.当日夜、ブログを是非ご覧ください.遠く兵庫加西市から参加があります. 毎日新聞 榊原雅晴記者 取材打合せのため参加.
 
【お知らせ】

(1)関西テレビ 夕方のニュース番組「ワンダー」特集マツタケ 今(来)週に放映か?

(2)11月12日(土)食彩の王国 テーマは松茸 午前9:30~55 テレビ朝日(首都圏)で、 関西は朝日テレビで日曜朝6時30分~ 2・3週遅れで放映 

(3)12月6日(火) 13時 篠山市日置北交差点 倉垣氏駐車場(日置カーサービス隣)集合 古坂峠付近マ発生林に移動(5分) マツタケ山適地判定・作業応援 2台の乗用車に分乗、ガソリン代他 割り勘.参加希望の方は 榎本さんに連絡ください.帰途 途中、 篠山名物猪鍋をつつきながら、今年のマツタケを考えるのも良いかなと思っています.
       
(4)12月17日(土) 567回 活動日  まつたけ山復活させ隊忘年会 近江牛すき焼き(牛200g以上/人)会費2000円、但し酒類は自前.香川山初シロ形成を祝う会(山の神感謝祭・来年の倍増祈願)担当 食当 猫田さん


【まつたけ山復活させ隊の心得】
悔いの残らないようにするには! 
1.あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、取り扱いを習熟するまで厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.掛かり木の処理で死亡者が続出だそうです.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生.作業は慎重に!

4.急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.切り株を残さないように地際から伐りましょう!

5.マダニ対策の徹底を!  脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性脳炎症(フラビウイルス)も日本に存在する(8月13日北海道で死者).

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう. 

8.使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.ガソリン缶の放置がときどき起こります.元に格納すること.

【まつたけ山復活させ隊とは!】

座して森と同化せよ

ほんの5分間
座って森に同化し
森の静寂に耳を傾ける.
木々の音、落葉を歩く虫の音、小鳥の会話.

森を理解するには
森と一体化すること、
森に抱かれること、体感すること!

Wilhelm Stölb
デュッセルドルフ 1954年生まれ .ミュンヘン大学で森林科学を研究
フリーランスのライター、林業の専門家、写真家、画家として活動
 
我々まつたけ山復活させ隊の仲間には、山づくりをする人、資材等を運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人などがいる.作業内容を固定せず、気づいた人が仲間を集い作業をこなしています(原則).すべての参加者は、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことを必要とする.

活動には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.
参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用者(あの人たちは何しに来ているのか?といぶかる参加者を指す)は、これを認めない.「香川山に来る」それにプラスする何かがなければならない.当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持つことが必須だ.

 参加を誘う場合には、そこの所を踏まえて欲しい.また、初めての人にきちんと氏名と参加目的をみんなにコアタイム時に話すように教えるべきである.挨拶もできない大人になることを恐れもする. 
これを怠ると一体感が希薄になって、まつたけ山復活させ隊の堕落に繋がる.ひいてはこの活動の存続に関わる恐れがあるとまつたけ山復活させ隊各自の自覚が欲しい.意識改革されることを強く期待する.

まつたけ山復活させ隊活動日

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.登録外参加者・見学者などは500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?


回 開催日  報告担当者  男厨シェフ  特別企画            体験参加
 
563 11月19日(土) 内田
564 11月25日(金) 榎本         JIDF ラボ 12回 通常作業体験
565 12月03日(土) 三輪
566 12月09日(金) 宮崎   松本
567 12月17日(土) 池内         まつたけ山復活させ隊香川山 初シロ形成を祝う、山の神 感謝祭

568 2017年1月7日(土)榎本

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:
 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

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§カンパありがとう!
    
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川理化学研究所(香川山オーナー)
代表 香川 晴男

 

 

 

 

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