まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ「十字軍」運動NEWSLETTER-275-

2008年01月22日 |  マツタケの林地栽培 
マツノザイセンチュウ枯損木を伐ると樹がなくなる.そんな林にアカマツを黙々と植栽している.


まつたけ復活・里山再生市民運動


        第125回(1月24日)開催のお知らせ

  2005年6月に始めたこの運動も、不思議なほどに順調に動いているように見える.これは、雨でも雪でも台風でも参加される方々の総意がなせる業である.また、活動場所を無償で提供下さる4名の持ち主を忘れることは出来ない.

 我々は、何故山づくりを続けるのであろうか?
天気は、アウトドア活動に向いた日ばかりでもないし、大阪の南部や神戸から来るには交通費などもそれなりに必要である.不思議と言えば不思議である.それは、第一には自分のためであろう、決して山主のためではない.

しかしそれだけではない.

 日本の絶滅危惧種の5割強は、農地や里山林という生態系を住み処としていた生き物である.我々が、1960年頃、石油が容易に使えると驚喜して、炭や薪などの利用を捨てた.そのために、日本にはあちこちの緑が豊富になり、人は落とし穴に落ちた.そこからはい上がると、里山という生態系がつぶれ、生物は、生息地が崩壊絶滅していた.京都府においては、マツタケも絶滅危惧種となっている.
 
 参加者は、このことを反省し、マツタケを象徴とするが、生物や環境保全行為を必要として活動している.そのように見える.それは間違いなくそうだ.先ほど、山主のためでなく自分のためだと言ったが、その意味はここにあるといってよい.「自分のため」の意味であるが、確かに「自分の健康のために体を使い頭を働かせる」ことを含むが、それだけなら他に相応しい方法はある.「自分が生きるのに排出する二酸化炭素くらい」、吸収する林を自分で造ろうとも考えている.

 日本に800万haある里山林の公共的機能の一つである二酸化炭素吸収能を担う山を再生・維持することは、傷んだ道路を補修するように、本来国の責任といえる.このような山づくりボランティア活動を、行政や山主はどう捉まえているのだろうか?山主も、多様な考え方をお持ちと思うが、これを理解する方も多い.

 個々の行政人は別だが、総体としての役所は頑迷である.悪法も法であるが、時代に合わなくなった法にもとらわれ、また、法の適用に思うところがありすぎる.簡単に言えば、権力に弱く市民に強いだけではいけない.

何のための里山林なのか、その存在を問い直していただきたい.  


開 催 要 項
まつたけ復活・里山再生まつたけ十字軍運動は、生物の保全・多様性上危機に瀕する里山をマツタケ山に戻すことが目的である.
マツタケは、京都府では絶滅危惧種である.2000年代の国産マツタケの生産量は、最盛期であった1930年代の1.2%である.その原因は、里地里山の開発や拡大造林によるアカマツ林減少と里山放棄による植生変化に伴う土壌の富栄養化などである.
アカマツとマツタケとの共生関係が断たれ、マツノザイセンチュウ病によるアカマツの大量枯損を招いている.また、地球温暖化によるマツタケ発生期の気象変動(厳しい残暑と雨不足)によるマツタケ発生の高温障害が全国的にしかも常態化している.
江戸時代には、京まつたけが最高級まつたけとされていたが、現在、通常では見ることが出来ない.
近代的マツタケ学発祥の地、京都市左京区岩倉を活動の拠点として、崩壊しているアカマツ林をマツタケが生活できる林に戻す山づくりを楽しむことをモットーとしている. 私たちの山づくりは、
1)山-川-畑・水田(-海)のつながりを意識する.
2)“自然”との共生-徹底した有機物循環型の農林「業」をおこなう.
3)里山のバイオマス資源と有用植物・キノコなどを活用する. 
運動の中身は参加者の皆さんが創り上げることを前提としていて、参加者の数だけ面白いことがあると自負している.

1)実施日:2008年1月24日(木)
2)集合時刻:午前10時30分から
3)集合場所:
京都バス「岩倉 村松」行き終点、村松バス停.初めての方は要連絡(連絡先は下記)あるいは京都市左京区岩倉村松町現地アカマツ林(「村松」から徒歩6分).

4)アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車:
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側約40分)
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル 1番、約15分)
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

5)服装等:
山で軽作業できる服装、防寒対策を考慮.ノコ・ナタ、運動靴か長靴か地下足袋、雨具、タオルなど.

6)持参するもの:
昼食は皆で作るので(結構リッチ;食べ過ぎにご注意)、MY皿と椀と箸、コップ料理の
持ち帰り容器など.飲料水(お茶があるので水筒).食材費(実費、通常 400円くら
い)は徴収

7)降水確率(京都府南部、午前7時)が60%以上の日は、原則的に山づくり作業はは中止.しかし、山や畑にも、「雨の日には雨の、雪の日には雪の景色がある」といって、皆さん岩倉で軽作業などされます.

参加費は無料(活動費は皆さんの浄財カンパで成り立つ).資格も問わない.参加時間も自由.傷害保険等は各自加入のこと. ゴミ等は各自持ち帰り願います.

<本日の作業予定>
山づくりエリアや作業内容を変更するときは、事前に連絡下さい.
1)玉城山班、澤田山班、香川山女性班、畑・水田Grp共に、継続作業が中心です.各班の世話人の方は、気温が低いので、無理のない作業を組んで下さるように御願いします.
2)21日、朝早くから遅くまで炭焼きが行われた.無事終わったようである.炭だしがなされるだろう.作品は回を追う毎に立派なものになっている.そろそろ、「岩倉印の炭」といえるだろう.楽しみである.Nikon写真集に、三輪さんから寄せられた写真を掲載.
 
<メール便り> どんどんお寄せください!
1)三輪 新造さんから
 昨日(21日)午後から岩倉のベースキャンプで行われていた炭焼きの状況を見てきました。中川さん、周田さん、前田さん、橋本さん、若手の方々が参加されておりました。
 一部の方は午前2時から来て、火入れは午前3時ころからとなったそうです、私が行ったのは午後4時前から午後6時半ごろまで。 日も暮れて私が帰るころには辺りは真っ暗となり、照明をつけての作業が続いておりました(写真は、Nikon写真集に載せました)。

2008年2-3月活動日
 活動場所は岩倉香川山.活動開始は、午前10時頃から.
第127回:2008年02月02日(土)
第128回:2008年02月08日(金)
第129回:2008年02月16日(土)
第130回:2008年02月22日(金)
第131回:2008年02月28日(木)
第132回:2008年03月07日(金)
第133回:2008年03月15日(土)
第134回:2008年03月21日(金)
第135回:2008年03月29日(土)

<お知らせ>
1)バリ会議(COP13)報告会
気候ネットワーク・地球温暖化防止京都ネットワーク 主催
参加費ですが会員は無料で一般の方々は500円
 1月27日(日)14:00時から 
 場所:メルパルク京都6階D
   京都市下京区東洞院七条下ル東塩小路町676番13
   Tel 075-352-7444

2)第19回 里山産業創造ワークショップ開催のお知らせ
  1月25日(金)雨天の場合は、26日(土)に延期します。なお、2月以降の開催 予定日は、2月7日(木) 2月21日(木)3月6日(木) 3月28日(金)。
 午前9時30分 観音寺峠道の入口に集合
 まつたけ山の下草刈りと間伐と地掻きなどを行ないます。※峠道入口の南側(モ ン・ソイユ向い)に駐車スペースあり。 外来の方はJR線路側から進入してくだ さい。
 持ち物 作業に適した服装(軍手、長靴等)、弁当、水筒。 ヘルメット、カ  マ、ナタ、ノコギリ等の作業道具や救急セット をお持ちの方は、持参してくだ さい。
■連絡先
 都市機構・事業計画第2課、田中までご連絡ください。(TEL 0774-73-2708[直通] またはFAX 0774-72-2646) 活動当日の連絡は、090-4274-4346(中村)まで
■木津町巡回バス(100円)
【平日ダイヤ】 高の原発 8:41・・・木津駅発9:11・・・鹿背山着9:16

3)神鍋高原 (カニフルコース・温泉・スキーツアー募集(宮崎))
前田さんと「カニ+温泉+お気楽スキーツアー」に行こうという話しになり企画いたしました。参加ご希望の方は宮崎までお申し込みください。定員4名です。
カニと温泉だけの方も歓迎。
日時:2月4日(月)~6日(水)2泊3日
行先:アップ神鍋スキー場
宿泊:ペンションキタムラ(豪華カニコース)
費用:25,000円くらい(2泊4食宿泊費+昼食+ガソリン代。リフト代、温泉入湯料などは含みません)
申し込み
TEL:090-8234-7305

<カンパ! ありがとう> 
 カンパ等の振込先: 
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦 
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 
口座No.: 普通預金 3698173 

主 催 
吉村 文彦(マツタケ生態学者)
まつたけ十字軍運動 代表
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27.075-581-8932, 090-6227-4305

共 催 団 体
大月 健(京都大学マツタケ研究会 代表)
京都市左京区北白川 京都大学農学部図書室気付(大月 健090-4280-3334)

NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所
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