まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1519 今年の梅雨は変だ?! 岩手岩泉町ではツユマツタケ発生中!

2020年07月20日 |  マツタケの林地栽培 

 7月25日(土)は、第738回活動日です.昼食は各自でご用意下さい.ブログ報告は宮崎 昭さんです.当日夜、是非ご覧ください.京都市左京区岩倉 村松138-20香川山(自称:下記アクセス参照下さい)集合です. 
 
 マツタケ発生は、梅雨期の雨にも左右されると言われる.今年の梅雨は、何かしら変である.日照時間が短いなと誰でも思う. ここに至っても、梅雨明けは、未だ遠いようである.この7月の気象データ(18日まで)を平年(1981~2010)と比べてみます.
 
 まずは、平年の7月(19日まで)の様子です.
 日照時間は、75.1時間/月、1日の最小の日照は3.6時間、平均は4時間、最大は4.8時間.これを見るとこんなものかと思ってしまう.でも最近は、ずうと曇りが続いている.
 降水量は計165.2mm、降水日数は、平年値データには記載されず不明です.最小降雨量は8mm/日、平均値は8.7mm、最大降雨量は9.4mm. 気温は、平均値26.1℃、最小値24.8℃、最高値は27.2℃です.

 で、今年の7月(18日まで)は、気象庁のデータベースを見ると、
 日照時間は18日までの合計は22.4時間、平年(75.1)と比べると、かなり少ない.雨については、15回の降雨である.日降水量は最高95.1mm、平均は25.9mm.総雨量は414.5mmで249.3mmも多い.気温は、雨か曇りばかりの7月であれば低いと思われるが、最高気温は26.7℃、平均気温は24.6℃、最小は20.7℃.平均気温は1.5℃ほど低い.7月の19日間と18日間の比較であるがそう狂ってはいないだろう.

 マツタケは、ホスト、日本の多くはアカマツ、の光合成量の一部を戴いている.どの程度マツタケに流れるのか不明ですが、想像するに日照時間が少ないとマツタケに流れるグルコース量は少なくなると思われる.このことは、今年の秋の子実体発生に影響が出ると思われます.
 平均気温は1.5℃低いですが、地温データの回収をしてないが、マツタケのシロの生長にはマイナスの影響がない程度と思われ、シロが外側へ伸びる量に遜色はないでしょう.すると、シロ径が大きくなり、子実体発生のエネルギー源の蓄積が少ないと発生に何らかの影響を持つと思われる?! これから不足分を補うことも可能である.
 
 京都のマツタケ生産量は、1930年代の10年間は総生産量は11897t、最大値は1636t、平均値は1189.7、最小値は655tであった.直近の10年間(2010~2019)の生産量は総計10.3t、平均値は1.0t、最小値は流通量0t、最大値は3.5tとなっている.総生産量で見ると30年代の0.09%まで落ち込んでいる.
 長期的変化は、生息地の面積減と林の状態変化に大きく影響を受けるが、単年度の変化は気象条件、特に発生期の雨の降り方と気温変化の仕方が大きく影響する.
 シロ径に見合った発生量を保証する天候か否かは、現時点では読めない.今年は冷夏予想である.すると秋がすんなりやってくるとなると、昨年(0.8t)よりは発生は多いかもと期待される.シロの伸びに見合った量に近い発生を期待している.今まで裏切られてきたことを忘れての推測です.
 
マツタケの写真は、2019年7月21日岩泉に発生(岩舘勝男さん撮影).今、岩泉町では、安家の山根に発生しているとのことです.


【お知らせ】
 農文協刊 季刊地域No.42号(8月1日発行、943円)の特集「雑木とスギの知られざる値打ち」に「マツタケ山復活に欠かせないアカマツ林」を書きました. 
   
【まつたけ山復活させ隊に参加するには!!】
 ヒトとアカマツそしてマツタケの共生関係にも学ぶものがあるように思える.絶対的相利共生関係にある生物種間の深い絆も、いとも簡単に崩れることが普通にある.これは、共生関係のタイプの進化要因である.
Key words:市民、里山、環境、相利共生(Mutualism), 共生体(Symbiont)、マツタケ、アカマツ
 
この会は、個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるように自由に主体的に参加活動できる.

1.参加は誰にも開かれているが、施設・人の安直利用のみの参加は、これを認めない.

2.「香川山に来る」こと、それは、マツタケ山づくりを楽しむと共に自らの能力をみんなのために提供することを当然了解したものとする(3に記す、応分の負担の要). 

3.我々まつたけ山復活させ隊には、山づくりをすること、資材等を運ぶこと、薪をつくること、病害木を焼却すること、畑を守ること、食事を作ること、道具類を整備すること、拠点を整備すること、道路を補修すること、バイオトイレを守ること、多機能窯を守ることなどがある.これらの作業実施に際して、すべての参加者は自らの体調・体力にあわせて、積極的に支え合い助け合うことが必要である.

【まつたけ山復活させ隊の心得】
あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

暑さと寒さ対策を充分に致しましょう!!

1.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と休息を日陰でとりましょう.

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、周りの人払いが必要です.取り扱いを習熟するまでチェーンソー作業は厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生します.作業は慎重に!

4.切り株を残さないように地際から伐りましょう! 急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.

5.7月2日、京都府にマダニによる意識不明者が発生しました.脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチア(ツツガムシ病)の媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性脳炎症などが、日本で見られます..

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動期には危険です.

7.京都や滋賀で、2009年以降、真っ赤な体とクワガタのような大あごを持つヒラズゲンセイの生息が確認されている.ツチハンミョウの一種で体長約2、3センチ.体液が有毒で、皮膚につくとかぶれや水ぶくれを引き起こすことがある。クマバチに寄生し、クマバチが好むサクラや古い木造家屋などに営巣、多様な場所で見られるという.

8.家庭廃棄物無断持ち込みは厳禁(問い合わせは吉村へ).
 食費の払い忘れなども時々あります.ご注意下さい.
 小物が時々なくなります.これも共有財産です.大切に使わねばなりません.
 使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.
 ガソリン缶などの放置がときどき起こります.元に格納すること.
 チェーンソーなど機材保管庫の扉は最後の利用者が閉めること.
 用いたコップなどの洗浄・後片付けも忘れないように! 
 害獣侵入予防装置を閉める・ロックを忘れないように願い上げます.
 

【まつたけ山復活させ隊活動】

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.初参加者・見学者などは500円(二度目からは400円).ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.

まつたけ山復活させ隊 活動日  岩倉
回  開催日  報告担当者    特別企画   

738 07月25日(土) 宮崎 
739 07月31日(金) 内田  
740 08月08日(土) 三輪  
741 08月22日(土) 松田 2020年第2回JIDFラボ 
742 08月28日(金) 宮崎 
743 09月05日(土) 内田  
744 09月11日(金) 三輪  
745 09月19日(土) 松田 
746 09月25日(金) 宮崎  
747 10月03日(土) 内田 まつたけ祭・第3回JIDFラボ
 

 なお、やむを得ず開催日・担当などの変更が生じることがあります.ご了解下さい!
    

§活動場所:京都市左京区岩倉 村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:公共の乗り物利用を薦めます.自家用車駐車スペースも数台分はある(下記「車の方は」をご覧下さい).
 京都バスの「岩倉 村松行き」終点「岩倉 村松」が便利です.地理不案内の方は、バスを降りたら、吉村(下記)まで電話下さい.

岩倉 村松行きバスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車.(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約26分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

車の方は、
京都バス「岩倉 村松行」終点岩倉村松バス停を目的地にする.その付近からから吉村(下記)に電話下さい.

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

§カンパありがとう! 
 
            
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

 
§主 催

吉村 文彦(微生物生態学;マツタケ生物学)
FUMIHIKO YOSHIMURA
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests  
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com

香川山オーナー
 香川 晴男

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マツタケ山復活させたい New... | トップ | まつたけ山復活させ隊 NEWSL... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

マツタケの林地栽培 」カテゴリの最新記事