まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1303 まつたけ山復活させ隊活動現場の位置関係を上から見ると

2018年04月16日 |  マツタケの林地栽培 

4月20日(金)は、632回活動日です.本日は、川崎泰弘さんがメインシェフを務めます.ご期待下さい.京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい.ブログ報告は、内田 正明さんです.当日夜、是非ご覧ください.

写真 1.Google Earthで見るまつたけ山復活させ隊活動場所(赤い楕円)

 まずは、Google Earthの空中写真をご覧下さい(写真1).活動拠点などを赤の楕円で囲みました(2018年4月14日午後現在作業地).
 一番右が、活動の拠点香川山です.先輩である香川 晴男さんが無償で貸して下すっています.氏は、京ヒラタケ栽培設備用地として活用すべく準備されましたが、体調を崩してやむなくそういう活用を断念されました.ご存じのごとく、2005年6月から僕が使わせて頂いています.感謝です.2007年6月にかけてマツタケ発生整備作業に取り組みました. 
 2007年頃、岩倉在住の玉城 一郎さんや澤田 幸雄さん所有の山の手入れを始めることになりました.左から3番目の円内当たりを三輪班が作業しています.高等植物の密度調整、地掻などを実施.10年ほど前には松茸が1本は出た所です.
 その左側一帯は桑野班の手入れ地です.きつい斜面を植物の密度調整や地掻、補整作業などに取り組み中.さらに左に進むと川本班の整備地となります.ここもきつい斜面を直登して作業します.地図にはありませんが、さらに左に進むとヤマガラの里班の作業地になります.鹿避けネットを張り耐性アカマツを育てています.三品班は、目下、香川山の尾根向こうのT-1区でマツタケ発生整備作業全般を実施しています.
 
 一番下に見える円は、近代的マツタケ学発祥の地と言うべき意味を持つが、松茸の碑と地図では記載されている.正しくは、近代的マツタケ学創始者 濱田 稔先生顕彰の碑(通称;濱稔の碑)です.香川山から桑野班の麓まで、徒歩で30分はかかります.

 2016年秋にシロが4つ(?)14本のマツタケが、推測60年ぶりに発生しました.昨年新たにシロが一つ増えている.広葉樹林をアカマツ林に戻し、すなわち再生アカマツ林で、マツタケの生活が新たに見られた.ここも1950年頃までは、マツタケの一大発生地と思われる.そこが放棄され広葉樹林化した.マツタケの生活が途絶えた、発生条件の長期喪失場所での出来事です.
 これは、マツタケ林地栽培史上初めての快挙でした.しかもプロのマツタケ生産者もなしえなかったことを一般市民が経験した.オーバーに言えば、日本で始めてマツタケが見られた時期(奈良時代)にタイムスリップしたみたいです.
 しかも、何も難しい技術は不要.時間と根気があれば良いだけです.

 香川山にササユリの移植を試みた.つぼみを付けている(写真 2、最右側円内).

写真 2.ササユリ、蕾を3つ着けている

三輪班(位置は、地図Google Earthの左から3番目の円内)は、休憩用のベンチを造っていた(写真 3).写真 3.いい休憩スポットとなる.

 

写真 4.桑野班の皆さん.ブロガーの池内さん(右男)もポーズをとる.

川本班は中小径木の整理作業に取り組んでいました(最左測円内.写真5). 

写真 5. 川本班の大島さん、 中小径木を整理中


 
【お知らせ】

1)民族自然誌研究会 第90回例会
 テーマ:【京に田舎あり ― 洛北・岩倉の民族自然誌】
 日時:2018年4月21日(土)10:00-17:00
 場所:京都市立明徳小学校ミーティングルーム集合(京都市左京区岩倉忠在地町)
 参加費:無料

プログラム
エクスカーション(10:00-13:00頃、各自弁当持参、雨天決行)

講演会(13:30-17:00)
13:30-14:20
中村治(大阪府立大学人間社会システム科学研究科)
「岩倉の愛宕燈篭背後の勧請縄」

14:20-15:10
加藤真(京都大学人間・環境学研究科)
「ウグイスカグラの花そよぐ頃:里山の生物多様性と生態系」

15:10-15:20 休憩

15:20-16:10
小椋純一(京都精華大学人文学部)
「岩倉の里山の景観はどのように移り変わってきたのか ― 江戸初期から現代まで」

16:10-17:00 コメント、総合討論
総合討論
司会・コメンテーター:土屋和三(元・龍谷大学文学部)


2)TAKEVERA EXHIBITION 2018
  まつたけ山復活させ隊メンバーのタケチャン夫妻の絵画展
 日時:4月27日~5月3日 9:00~17:00
 場所:栖賢寺(セイケンジ) 京都市左京区上高野水車町20 叡山電鉄三宅八幡駅下車徒歩7分
  栖賢寺入山料500円が必要となります.駐車場無し

3)JIDF(日本文化デザインフォーラム)ラボ マツタケ山再生と岩倉焼 開催(共催:まつたけ山復活させ隊)
【月日】2018年5月4日(金)
【時間】午前11時00分〜午後3時    
【場所】まつたけ山復活させ隊活動拠点香川山 京都市左京区岩倉 村松138-20 まつたけ山復活させ隊ブログをご覧ください. 
【参加費】500円(当日いただきます.昼食代に充当)
【定員】30名
問い合わせ・参加申し込み:まつたけ山復活させ隊代表 吉村文彦(090-6227-4305)あるいはmiyakomatsutake@gmail.comまで.

 

【まつたけ山復活させ隊に参加するには!!】
 ヒトとアカマツそしてマツタケの共生関係には学ぶものがあるように思える.Key words:相利共生(Mutualism), 共生体(Symbiont)

 この会は、個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるように自由に主体的に活動できる.参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用(いいとこ取りする参加者)は、これを認めない.「香川山に来る」それにプラスする何かがなければならない.それは、当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持ち、また、自らの能力をみんなのために提供することである.そういう同志の集いである.
 
 我々まつたけ山復活させ隊には、山づくりをすること、資材等を運ぶこと、薪をつくること、病害木を焼却すること、畑や水田を守ること、食事を作ること、道具類を整備すること、拠点を整備すること、道路を補修すること、バイオトイレを守ること、多機能窯を守ることなどがある.これらの作業実施に際して、すべての参加者は自らの体調・体力にあわせて、互いに支え合い助け合うことが必要である(応分の負担).

【まつたけ山復活させ隊の心得】

悔いの残らないようにするには! 

寒さ対策を充分に致しましょう!!

あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

1.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう.

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、周りの人払いが必要です.取り扱いを習熟するまでこの作業は厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生します.作業は慎重に!

4.切り株を残さないように地際から伐りましょう! 急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.

5.脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性 脳炎症も日本に存在する.

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.小物が時々なくなります.これも共有財産です.大切に使わねばなりません.
 使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.ガソリン缶などの放置がときどき起こります.元に格納すること.用いたコップの後片付けも忘れないように! 食費の払い忘れなども時々あります.ご注意下さい.

【まつたけ山復活させ隊活動】

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.初参加者・見学者などは500円(二度目からは400円).ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.

まつたけ山復活させ隊 活動日
回 開催日    報告担当者 男厨シェフ   特別企画 

632 04月20日(金) 内田     川崎
633 04月28日(土) 三輪
634 05月04日(金) 吉村           JIDFラボ(1/16)
635 05月12日(土) 内田
636 05月18日(金) 宮崎
637 05月26日(土) 三輪     松浦
638 06月01日(金) 吉村
639 06月09日(土) 内田
640 06月15日(金) 宮崎
641 06月23日(土) 三輪
642 06月29日(金) 吉村     松本
643 07月07日(土) 内田
644 07月13日(金) 宮崎
645 07月21日(土) 三輪           JIDFラボ(2/17)
646 07月27日(金) 吉村     内田
647 08月04日(土) 内田
648 08月10日(金) 宮崎
649 08月25日(土) 三輪
650 08月31日(金) 吉村     松本
651 09月08日(土) 内田
652 09月14日(金) 宮崎
653 09月22日(土) 三輪
654 09月28日(金) 吉村     川崎

 なお、やむを得ず担当などの変更が生じることがあります.お許しください!
 

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:公共の乗り物利用を薦めます.自家用車駐車スペースも2台分はある(下記(a)をご覧下さい).

 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)
a)車の方は、岩倉ゴルフクラブを目的地にすると便利です.ゴルフ場入り口の取り付け道路(看板)が見えたら左手に大きな駐車場も見える、その北側に道路がある(後400m).住宅地内のその道路に左折で進入、次いで右折、左折そして左にカーヴすると車止めが見えます.車止めの右側に入り口あり.

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§カンパありがとう!
   
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催

まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川山オーナー
 香川 晴男


§協 賛
澤田山オーナー
 澤田 幸雄

玉城山オーナー
 玉城 一郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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