まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1093

2016年03月22日 |  マツタケの林地栽培 

 

                              写真 1 コバノミツバツツジの花

春は行きつ戻りつだが着実にきています.岩倉香川山にはコバノミツツツジが5本ほどある.先週にはもう4分咲きとなっていました(写真1).ツツジ科植物は、里山林に必ずといって、北には北の西には西の種となるが、見られるものです.酸性土壌の指標植物でもあります.そんなわけで、モチツツジやヤマツツジの傍にマツタケがよく発生するので、まつたけとり名人でも、「マツタケはツツジに感染する」と勘違します.

 里山林の放置でソヨゴやサカキなどが異常に侵入・繁殖し林内が暗くかつ土壌の富栄養化も進んだため、ツツジ科植物は花を着けなくなったりその生息域を奪われている植物の一つです.生物多様性上、心配される状況が続いています.

 香川山農園では(写真2)、春に向けての準備中で少し寂しい気もしますが、前々回のレポートのように色んな野草が咲いています.オオイヌノフグリ(写真3)、果実の形態で“気の毒”な和名ですが、小ぶりだが、コバルト青の花が美しい.ヨーロッパ原産の2年草で、明治初期に入る.

写真2 香川山農園の早春の様子 写真3 オオイヌノフグリの花       小さな写真は左クリックで拡大します.

 ニホンジカによるアカマツの害が、相変わらずひどい状態です.太い幹の樹皮が角研ぎで剥がされている(写真4).幹が太い場合は、除皮されても生長に影響はでるでしょうが枯死しません.写真5のように幹が細い幼木では、樹皮を食われたのか角研ぎによるものか定かでないケースがありますが、幹周りを半分から2/3ほど剥がされるとやがて枯死することが多い.光合成産物の移動器官師管が形成層から剥がれるために兵糧攻めにあいます.

写真4 ニホンシカの角研ぎ 今も被害は減りません.  写真5 径が小さいと角は研げないのではないか、むしろ食害か?

 料理を準備する(写真6)、出来上がった料理を器に盛る(7)、いただく、調理具の後片付けを率先してする人(8-9)、いただく以外なんもしない人がいる.その違いはなんなんでしょう? 山づくりに参加はするがそれを支える作業のあることが見(え)ない人たちは、山づくりにおいてもその全体を見て作業を進めているのだろうかと不安である.長年の資本制労働で身につけた「アカ」すり(人間解放)も、ここではできるのだが.

写真6 写真7 写真8 写真9
 
3月26日(土)はまつたけ山復活させ隊第530回活動日です.午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称)にお集まり下さい.活動報告は池内 正憲さんです.当日夜、ブログで是非ご覧ください.
 
まつたけ山復活させ隊の心得!
あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!
掛かり木の処理で死亡者が続出だそうです.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の始末は慎重に!
急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.切り株を残さないように!
脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう!  

【お知らせ】

1)アカマツの林づくりと音楽ライブ
  日時:3月26日(土)12:00~3月27日(日)
  場所:滋賀県朽木 グリンーパーク想い出の森およびコテージ

 耐性アカマツ植樹
 講演 :吉村 文彦【生物多様性を実践するためにー生物共生の面白さ・不思議さ・巧みさー】
 ライブ:石川栄一
 参加費:4000円(1泊2食 温泉入浴券付き)

2)酒蔵文化道場 
  日時:5月7日(土) 午後4時から
  場所:神戸酒心館 神戸市東灘区御影塚町1-8-17(最寄り駅:阪神電鉄石屋川駅・JR六甲道駅)

  講演:吉村 文彦【人と里山林そしてマツタケ】
  懇親会:午後6時~
 【会費】講演会:2000円、懇親会:4000円 申込み:神戸酒心館(078-841-1121)

詳細を、まつたけ山復活させ隊のブログ( http://blog.goo.ne.jp/npoiroem )で、ご覧戴ければ幸甚に存じます.

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

【まつたけ山復活させ隊とは!】
マツタケの生活する里山再生・保全のため集うものである.

 我々の仲間には、山づくりをする人、運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人、ブログ読者など参加者と支援者がいる.すべての参加者は、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことを必要とする.

活動には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.しかし何をしても良いわけでは断じてない.


§活動場所:
京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (自称:京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分)
活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」終点が便利です.バスに乗車するには、

ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.登録外参加者・見学者などは500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.また、参加日や人数などを主催者に電話下さい.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
まつたけ山復活させ隊活動日

2016年3-6月
回 開催日    報告担当者  男厨シェフ

530 03月26日(土) 池内
531 04月01日(金) 内田
532 04月09日(土) 池内            松浦・江指
533 04月15日(金) 三輪
534 04月23日(土) 宮崎
535 04月29日(金) 内田
536 05月07日(土) 榎本            松本
537 05月13日(金) 三輪
538 05月21日(土) 宮崎
539 05月27日(金) 内田
540 06月04日(土) 吉村            内田・榎本班
541 06月10日(金) 榎本
542 06月18日(土) 三輪
543 06月24日(金) 宮崎

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
§カンパありがとう!

  
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

§主 催
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forest
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
京都市
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com

香川理化学研究所(香川山オーナー)
代表 香川 晴男
京都市

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« まつたけ山復活させ隊 NEWSL... | トップ | まつたけ山復活させ隊 NEWSL... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

マツタケの林地栽培 」カテゴリの最新記事