まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ十字軍運動NEWSLETTER-第140号-

2006年09月15日 |  マツタケの林地栽培 
遠望では、有望なアカマツの見える尾根筋





第58回(9月15日) 活動報告

 昨日(14日)午後4時45分から、テレビ大阪の経済ニュース番組の「マツタケの危機」で放映された十字軍運動のメンバーにその番組で用いた写真を渡した.今日は、中日新聞の宮川記者と朝日新聞の中田カメラマンの取材の下、作業が行われた.

橋本夫妻が、元気な顔を見せる.ご夫婦曰く「矢野先生のお陰だ」と足首につけた0.75kgの重石の効果を示唆.体調の回復を宣言された.矢野さん!お世話様でした.「今度はいつお会いできますか」とお聞きでしたよ.

本日の参加者(敬称略)は、吉川、周田、橋本(敏)、加藤、阿閉夫妻、森田、橋本夫妻、安永、ツトムチャン、宮崎、三品、中村、石原、浅沼、榎本、三輪、中城、猫田、岡阪、川崎、大井、筆者の24人である.

玉城山の作業の打合せを簡単にし、食当の阿閉(眞)さん、森田さん、橋本(立)さんを残して、現場に出かけた(4917,4918,4919).写真にもあるように、下部は暗い.

もっといいアカマツ林はないかと探しに出かける.遠くからだが、良いアカマツ林がある(4920,4921,49224923,4924).写真では、アカマツ林なのかどうか分からないが、肉眼では、高層木がアカマツ優占の尾根筋が2本ある.うれしい!有望に見える.

その言葉にだませれてはいけません.喜ぶのは、未だ早い.皆さん!アカマツ林の中に入ると、長く放置されて土壌が肥えすぎている林が多い.秋に発生調査で中をじっくり見ましょう! 「山の神」がマツタケをプレゼント下さるかもしれない、それを信じて.

昼を過ぎた、作業を終えて、一旦、香川山に戻る.食事となった、調理できたご飯と豚汁などが待っていた(4925,4926).その後、談笑しながら、昼からの作業のため英気を養ったのである(4929,4930,4931,4932,4933,4934、4936).

鹿背山を担当する中村さんから、鹿背山クラブが、9月26日に作業するので、皆さんの応援を求むと要請があった(問合せ:075-256-5055中村).鹿背山クラブの子供たちのまつたけ十字軍への熱いメッセージが届いている(4928).JR木津駅発9時11分の巡回バスで鹿背山着9時16分.鹿背山公民館集合である.

写真4935は、中城さんと越智さんが見違えるように補修してくれた、改装なった岩倉の「スナック まつたけ」の入り口だ.会員制であるが、まぁー、退職後の懐具合でも入れそうである.
テントを中城さんが持ってきたので、天日干しをする(4938).これで、こちらでも玉城山でも不意の雨への用意が整ったのかな?

昼から、林の現況を改善するためには、相当量光を入れる必要があるので、伐採すべきヒノキとアカマツ枯損木、大径木などを赤でテーピングした.先ずはこの木を切りましょう(4939,4940).その後、光の具合を見て、中小径木の立木密度を決める.

しいたけの原木用の木を写真4941のように、赤テープと青(黄緑に見えるが)テープで印が付くことになっている.

番線を通す場所に、木馬道を作ろうということになって、榎本さん・浅沼さんが木を組み始める(4943).応援するツトムチャン、杭を作る宮崎さん(4944).皆多才である.

帰りは、道路補修班が苦労したお陰で少し走り易くなったかな.4時を回った.ベースキャンプに戻り、お握りや甘いものを戴いて、解散.  皆さん、大変お疲れ様でした.

9月22日と30日にもこのようなマツタケ発生環境整備作業を続けて生きましょう!
作業は以下の通りで、順番通りに進める.

チェーンソー1台が樹を伐採.次のチェーンソーが枝払いと材を短く切る.チェーンソーを止めて、残りの人たちが集積場に運ぶ.
事故の無いように創意と工夫で作業する.

①植生の調節(除間伐)  植物の密度を適正化する。
a)広葉樹:
ア)大径木 大径木(株元直径5cm以上)の広葉樹を根元から伐り、適当な長さ
に切って林外に出す。
イ)灌木等 草本や膝頭より低い灌木は地際から切ったり,根から抜く。
ウ)中小径木 最近の異常気象による発生期の高温障害を防ぐために、直径1~5cmの木は4本/m2と密度を多い目にする。中段切りをする方法もあるが、最近は採用しない。    
b)アカマツ:
アカマツは枯死木や病害木や被圧木だけを地際から伐り、適当な長さに切って
林外で処分。他のアカマツは切らない。

②土壌条件の適正化(地掻)  落葉落枝層と腐植層の厚みを調整する。
腐植層(落葉などが葉や枝に区別できなくなった状態)は、シロの外側50cm内は地面からの厚み3cmを残して、その上の腐植部分を林外に掻き出す(発生林の作業のポイント)。ただし、近辺にマツタケのシロのない所(未発生区)は堆積した腐植層を完全に掻き出す(褐色森林土壌が見える程度)。

③翌年の補整作業
萌芽枝や草本類の生長が盛んになるため、必ずこれを怠らない。怠ると前より環境条件が悪くなる。 

皆さんの活動の様子は、このブログの左下にあるBookmarkのマツタケ十字軍運動写真集(Nikon:今週の活動風景)、まつたけ十字軍運動活動風景(Yahoo、ここ1ヶ月分の活動風景)で見られます.それらを覗くにはパスワードが必要.

Bookmark中のまつたけ十字軍運動写真集(Nikon)をクリックすると、ニコンオンライン写真集の画面に飛びます.その画面の右上にパスを入れるところがある.そこに10ji(半角英数)を入れる.これでOK. スライドショウが見やすい.

もう一つ、まつたけ十字軍運動活動風景(Yahoo)をクリック.Yahoo Japan のフォトに入る. IDはmatsutake40,パスワードはtricholoma(すべて、半角英数).フォトアルバム内の「アルバムを見る」をクリック.画面が変わり、“まつたけ十字軍”の文字をクリックでOK.
両者とも必要な写真は、右クリックで保存されたい. 
  
お知らせ
1)9月17日の11時ごろから、東海ラジオ(サンデー・イン・ザ パーク)でマツタケの話があります.中京圏にお住まいの方は、是非お聞きください.

2)10月6日の活動日(午後2時30分頃から)に岩倉香川山で、京都府森林組合連合会の見学者(約50名)と交流会を持ちます.見学者は林業のプロ集団です.意見交換を楽しみましょう!

3)10月9日(月)12時30分ごろ、粟田神社の祭礼で、吉川さんが、重い剣鉾を腰を使い揺らせ、鈴の美しい音色を響かせ、練り歩く.見学に出かけましょう(写真4927)!

4)10月23日(月)、マツタケの本場・亀岡の今西山で「まつたけ狩り?」を実施.会費2000円でかしわのスキヤキ付.まつたけが発生していたら、スキヤキに入るとのこと.JR馬堀駅に10時に集合.ただし、参加できる人は、まつたけ十字軍のメンバーに限られる(定員は45名ほど).朝日新聞の取材の申込があった.


9-10月の作業日のおしらせ

第59回活動日:9月22日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第60回活動日:9月30日(土) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分 
第61回活動日:10月06日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第62回活動日:10月12日(木) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第63回活動日:10月20日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第64回活動日:10月23日(月) 今西山見学会(かしわのすき焼き付き) 
第65回活動日:10月27日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分

寄付等の振込先: 氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
                銀行名: 京都銀行 山科中央支店
               口座No.: 普通預金 3698173 
主 催 団 体
吉村 文彦(連絡先;担当責任者)
まつたけ十字軍運動 本部(http://blog.goo.ne.jp/npoiroem/)    
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27、 075-581-8932, 090-6227-4305
大月 健(代表)
京都大学マツタケ研究会(京都大学農学部図書室気付、大月 健 090-4280-3334)
共 催 団 体
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所

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