まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1057

2015年11月03日 |  マツタケの林地栽培 

 前回10月31日は、京都造形芸術大学 環境学C受講生32名がマツタケ山づくりを体験学習しました.島根県から中村さん達4名が、トロント大学の佐塚さん参加と大変賑やかな1日でした.まつたけ山復活させ隊の仲間のご協力に感謝いたします(前回ブログ池内報告をご覧下さい).

 受講生にとっては初めてのことだったが、大変好評でした(アンケートより).また、里山の保全を考えるきっかけになったことと存じます.まつたけ山復活させ隊の仲間33名の皆さんの指導のお陰です.里山保全には、里山から「何かを生む」ことが肝要と思われる.マツタケ産業育成と絡めて取組む姿勢も理解いただいたと思います.

 文化人類学者である佐塚さんは、日本人がまつたけというきのこに特別な思いを持つ事を探っています.彼女からカナダブリティッシュコロンビアのマツタケ発生の写真を頂戴したので載せます.日本では、多くのマツタケは腐植層・落ち葉という林床に見られる.種が異なり場所が異なるためか、その生活に違いもあり興味をそそられる.

 雨の多いところにも関わらず、コケの生えているところに発生している(砂地のツガ林).USAのフォスフォードさんのマツタケ発生写真にも、やはりコケが見られる(ワシントン州).どちらも北米の西海岸で、その土質の特徴のようだ.スウェーデンのニコラスによると、ヨーロッパアカマツ林内で平地で草が生えるところに発生する(ウメオ、キルナ北緯68度).フィンランドでは、沼地の傍に発生が多いという.
 

うれしいお便りがありました.天野君! 頑張った甲斐がありましたね。真におめでとう!
 今年7月31日に東京から天野瑛仁君が夏休み自由研究テーマ「まつたけはなぜ高いか」を調べるためにやってきました.帰京後地域の図書館でまつたけを調べ、関係者にインタビューをし、明日が新学期という日の午後11時過ぎまで作成に頑張ったそうです.

 その甲斐あって、「図書館を使った調べる学習コンクール」の第一段階となる地域審査といいますか、新宿区での審査にて、各図書館で学齢ごとに1人だけいただける「区立図書館館長賞」をいただくことができました。11月15日が表彰式で、恐らく来年1月発表の全国審査に進むものと思われます。まつたけ山復活させ隊の皆様 どうもありがとうございました(母親メールから)。

 11月7日(土)は、まつたけ山復活させ隊第512回活動日です.午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称)にお集まり下さい.活動報告は三輪新造さんです.当日夜、ブログで是非ご覧ください.

あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!
ダニや虫刺され、マムシなどに注意しましょう! 脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように致しましょう(ダニ対策)!  


【お知らせ】まつたけ山づくり関連イベント 
1)11月8日(日)ツガ種子集め 於鞍馬山 講師役土屋和三さん(植物分類学・生態学).
        集合時刻・場所:叡電鞍馬駅午前10時15分集合(出町柳駅9時45分発乗車).弁当持参.詳細は榎本さんまで
        目的はザイセンチュウの枯損を免れる樹種をアカマツ林内に混植しようと考えています.昔、岩手県岩泉にいた頃、岩手山にツガタケと呼ばれるマツタケをみて閃いていたアイディアです.

        江戸時代にヤニクサイと評価の低いマツタケと記載があります.昭和41年頃、応用植物学研究室で岩手山6合目で調査している.コメツガ(シラビソも)が寄主.子実体はツガのものともアカマツのものとも区別しがたい.シロ構造はアカマツのものと同じである.シロの維持を目的にします.京都府でも採れていました.
        
2)11月15日(日)滋賀県長浜市(浅井地区)野瀬地区マツタケ山現地講習会  参加者募集します.自家用車(?)で移動予定(担当は榎本さん)
          10:00~ 集合・挨拶・講師紹介
          10:15~ 移動 (現地の山へ・今年はマツタケが比較的多くとれたそうです。)
          10:40~ 現地にて講義
          11:40~ 移動 (駐車場⇒上草野公民館)
          12:00~ 昼食
          13:00~ まつたけ山復活させ隊の方々と長浜市森づくり団体との交流会
          15:00~ 閉会

3)11月28日(土) まつたけ山復活させ隊富喜マツタケ試験林 マツタケ山づくり作業実施
            集合時刻・場所:近鉄大久保駅 午前8時. 現在のところ猫田号と中野号に分乗して現地に移動(日帰りです).
            詳細は、川本さんにお尋ねください.

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【まつたけ山復活させ隊とは!】
マツタケの生活する里山再生・保全のため集うものである.

 我々の仲間には、山づくりをする人、運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人、ブログ読者など参加者と支援者がいる.すべての参加者は、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことを必要とする.

活動には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.しかし何をしても良いわけでは断じてない.


§活動場所:
京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (自称:京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分)
活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)阪急京都線四条河原町駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(エ)に続く
イ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側) 約30分
ウ)京都市営バス5系統に乗車、国際会館下車(エ)に続く
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費+消耗品費として400円を徴収.登録外参加者・見学者などは要500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.また、参加日や人数などを主催者に電話下さい.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?

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まつたけ山復活させ隊活動日

2015年11-12月
回 開催日    報告担当者   男厨シェフ

512 11月07日(土) 三輪
513 11月13日(金) 榎本       JIDFラボ 松茸山再生と岩倉焼 第9回 まつたけ山づくり体験①
514 11月21日(土) 吉村  
515 11月27日(金) 内田    川崎・榎本班
516 12月05日(土) 池内
517 12月11日(金) 三輪
518 12月19日(土) 榎本  山祭
519 01月09日(土) 宮崎 2016年

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§カンパありがとう!

  
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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§主 催
まつたけ山復活させ隊
Group for Regeneration of Matsutake Forest
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

 

 

 

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