のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

花散らしつつ蜂を待つ花見かな

2014年04月14日 | 春の梨畑
日本ミツバチを飼養する知人に
分蜂は始まりましたかと聞くと
まだ動きは鈍いですねという答え

どうもまだ寒いのではないかというのが二人の一致した見解
花咲くナシ畑に蜂が少ないことに対する
そうあって欲しい的な解釈でもあるのですが
ナシの花持ちがいいことからも
陽気がまだ不十分なことを裏付けています
幸水が満開を迎えても豊水はまだ花を散らしていませんし
新高だって花が残っています



今日も風を寒く感じることもあったのですが
陽が差すと暑くなり
花の間を蜂や小バエがわんわん飛び回っていました



その間に人間様は余分ないらない花を蜜を
いただこうとする蜂と競争するかのように
どんどん落としています
蜂を招いていながら花の数を少なくしているとは
なんという矛盾

飼い猫も足跡つけりゃ野良になる

2014年04月13日 | 今年の納得米づくり
きれいに整地された畑に足跡が…ニャロメ
畑を表土の水平まで気にして整地してあるのは意味があります

今日は稲の種蒔き
種籾を水に浸して10日
籾が水を含んで膨らんで鳩胸状態になったところで
培土の入った育苗箱に種籾を蒔きます
種籾を落として水をかけ、土をかけるという
一連の作業は機械がやってくれます
一時間に200箱の作業能力



今年のわが家は依頼された分も含めて約500箱
納得米プロジェクトのメンバーのお手伝いをいただいても
機械の調整があったりするものですから
午前いっぱいかかってしまいます

慣行栽培ではこれから保温器に入れて発芽させてから
ビニールハウスのなかに並べていくのですが
わが家はそんな甘い環境は用意しません

ビニールシートを敷いた上にすぐにならべ
保温性のあるシートで覆って発芽を待ちます





二週間ぐらいすると3センチぐらいまで苗が伸びます
その頃には気温もあがって安定してきます
上にかけた保温性のシートを外し
今度はまたすぐに育苗箱を水に浸して
水田状態を作ります

えっ、畑なのにどうやって?
と興味を持っていただいた方はありがたい

育苗箱を並べる前に敷き詰めた
ビニールシートのまわりに木枠を立て
そこに水を貯めて、いわばプールにするわけです
となると、表土が凸凹であったり傾斜があったりしたら
具合が悪い

というわけで
飼い猫も足跡をつければ、このニャロメめ
ということに

好日を重ねて虫の通りゃんせ

2014年04月11日 | 春の梨畑
虫好きが高じて生業にしようとすると殺虫剤メーカーぐらい
なんて皮肉な話を聞きますが
虫というと害虫のイメージが強いかもしれません
でもほとんどの虫は害虫でも益虫でもない
同時代を共にする隣人でありまして
特に植物にとっては互いに命を補いあう仲と言えます

もちろんナシ農家にとっても
この時期は仲良くしたいと考えているのですが
ちょっと気になることが…

これだけ連日、好天が続いているのに
虫たちの動きが鈍いのです
今日あたりは風が冷たいからかななんて
理由を探すことはできますが
以前はもっとブンブンと
満開のナシ畑を飛び回っていました

ナシ畑だけの事情かもしれません
今年も農薬を散布しましたが
まだ殺虫剤は散布していません
新しい殺菌剤が虫は苦手なのでしょうか
例のネオニコチノイドの件が頭を横切ります


真綿色した梨の雲にジェット二機

2014年04月09日 | 春の梨畑
わが家上空はいつからか
札幌から羽田への飛行ルートになっているようで
お昼前のような特定の時間になると
数分置きに色々な色したジェット機が飛来します

風向きによりジェット機は
千葉上空?で旋回し戻ってきて
また、わが家上空で船橋方面に旋回していきます
たまたま札幌方面からと千葉方面からの二機のジェット機が
わが家上空で交差することもあって
衝突しちゃう…なんて子どものような妄想をしてしまいます

それにしても
飛行ルートというのが決まっているのでしょうが
何機も見ていると幅広いルートのようです

と、春の日に呑気に空を眺めているわけではないのですが
摘蕾作業をしているとそんな様子が目に入る訳でして

幸水のはなが開きだしました
豊水の花がほぼ満開となりました


朝もやを陽が切り裂いて蜂の音

2014年04月08日 | 春の梨畑
この二日、朝の予想最低気温が3度、4度でしたので
遅霜が心配されましたが
どうにか無事に過ぎたようです
今日は風も止み、どんどん気温も上がりました
新高、にっこり、新興、豊水とナシの花も順次開きだし
遠くから見てもナシ畑にうっすら白く見えてきました

となると、虫たちの登場です
今日は交配中の第一ミツバチ、発見
このままこのままと願いたいのですが
天気予報では木曜日にはまた寒くなるとか
今年は人工交配をしないでみようかと園主がいいまして
(今年から後継者君にナシ栽培の責任者になってもらいましたので)
とにかく自然の蜂たちに頑張ってもらいましょう



と、摘蕾(てきらい)作業をしていると
まだ固い蕾の表面に黒い斑点が…
何らかの傷害でしょう
この前の日曜にでもあられが降ったのでしょうか
まあ大事ではないようですので
心配はしていませんが

凍える朝越えられるかはだか虫

2014年04月05日 | 春の梨畑
暖かいんだか寒いんだか
晴れているんだか雨が降るんだか不安定な天候が続いています
昨日は埼玉でつむじ風が起こったようだし
宇都宮では雹が降ったといいます

こんな時期に寒気が下りてこなくてもいいのですが
そんな天候にはお構いなしにナシの花は動いています
今日は豊水の花が開きだしました

今夜はもしかして雪?なんて予報もあって
花に影響のないことを祈るだけ
霜除けに早くから防災網を開いている農家は
わが家よりもっとひやひやしているでしょう
網の上に雪が積もったら
この2月のビニールハウスと同じ運命ですから

この寒気が行ってしまえば暖かい日が続くそうですから
一気にナシの開花が進んで交配も省力できるかもしれません

そんなのんきなことを考えているから
ほら 何かの幼虫が花を食べ始めましたよ

第一はだか虫、発見

13年目のゆいまある

2014年04月04日 | 今年の米づくり
自分の食べるコメは自分でつくりたいという
消費者の方々のお手伝いをいただいて
今年も稲の苗づくりが始まりました

消費者参加型のコメのオーナー制度のような
“納得米プロジェクト”を続けて13年目の春を迎えました
初めはできるだけ農薬を使いたくないと
除草剤を使わない稲作りに取り組んでいました
ぬか除草や機械除草も試みたのですが
有効な方法にたどり着けず
結局、メンバーの体力が持たずに断念
数年前から除草剤、一部化学肥料を使った省力農法になっていますが
これまでの経験はいつかは役立たせたいもの

今日は種もみを60度のお湯に5分浸して殺菌する温湯処理して
水に浸して発芽を待ちます
昨年からは種モミの塩水選も省略

でも今年は20a分の苗づくりが増えました
我孫子市内の田んぼの作り手がいなくなり
プロジェクトのメンバーに米づくりを依頼してきました

これからもそんな作業委託の話も増えそうです
納得米と同じ仕組みで
できたコメは全部買い取り、皆で分けるという会員を募れば
大規模稲作農家が受けたくないような田んぼでも守れるかもしれません

散らし雨芽吹きの雨も同じ雨

2014年04月03日 | 春の梨畑
予報では朝夕に降るということでしたが
一日雨が降っていました
「新高」の花が開き出したというのに

いつかは雨が降らなければならないのであれば
花盛りではなく
咲き始めの今ごろに降ることで納得しなければなりません
桜を散らす雨になろうとも
芽吹きの慈雨にもなるのですから

野良仕事をしていると
何事も考え様次第と思う場面が多いのですが
もしかしてどこかの改憲解釈が議題に上るのは
農耕生活の性?

4月2日に「新高」が開花というのは
過去5年でみると最も近いのは4月4日だった2010年
ちなみに去年は3月23日で、一昨年は4月12日
どっがよかったとは一概に言えないのですが
貯めて貯めて一気にいろいろな品種が
一斉に咲きだすというのが交配にはいいみたいです
週間予報では来週はよい天気が続きそうですので
期待しましょう

写真は今日の「幸水」