のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

梨なれど洋の違いほどもあり

2010年01月01日 | 梨の品種
ナシ農家ならお正月にもナシを食べようというわけで、
取り置いていた『王秋』をいただきました。

みずみずしさはシーズン中と変わらず、
ほろ酔い気分をすっきりさせるにはほかに類なし。
甘みが少し抜けているかなという感じはありましたが、
個体差があるかもしれません。
もっとも、口をさっぱりさせるには変に甘すぎない方がよいかも。

             

冬越しのナシというと、これまでは『新雪』や『愛宕』でした。
しかし、肉質のきめ細かさとみずみずしさは『王秋』でしょう。

             

こちらは山形の知人からいただいた『ラ・フランス』。
ニホンナシが終了したころから追熟させたものが出荷されます。
お正月にもなると過熟気味にもなって、
これはこれでたいへん美味しいものです。

でも、これがナシかと問われれば、
広くイメージされているナシとは別のものでしょう。

『王秋』には中国ナシの系統が入っていて、いわば「東洋ナシ」。
「西洋ナシ」とは違う別のデザートとみていただけるよう、
もっと『王秋』を増産させなければなりますまい。