のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

たかが五年されど五年敬うべきは野の営みか人の生業か

2014年11月24日 | 農のあれこれ
なにやら異様な世界をトラクターが進むという図です
地面には葉が落ち重なり
頭上には弦が絡んだような線が張り巡らされていますし
前方には雑木のような細い幹が見られます
頭上に張られた線の上に頭を出すと



さらに視界は細かな枝や葉で遮られ
その先の上空には白い布のようなものがまとめられ伸びています



5年ほど放置されたナシ畑のなかを“探検している”様子です
実は、わが家のナシ畑に隣接したところで担い手のいなくなったナシ畑があり
そこを借用しようかという話が進んでいます
ナシ畑50a、周囲に普通畑30aあります
正式な貸借契約を結ぶ前に一度中を見てみようと
半日、トラクターにつけたハンマーモアで除草してみました

ナシ畑の外側はこんな感じ



3mにも届くセイタカアワダチソウが生い茂り
直径1mものススキの株があり
なにより幹の太さが10cmもありそうな名の知らぬ雑木が
トラクターの行く手をはばんでいます
それでも数時間後には雑木を残し“退治”してやりました





放置されたナシ畑が隣接してあるというのは
わが家のナシ栽培にも悪い影響を与えますし
棚はまだ十分使えそうです
井戸もあります
活用してやらないのはいかにももったいない

ここまで放置されていなければ
既存のナシの樹を手入れすることもできたでしょうが
こうなると中には枯れ死した樹もあって
いっそリセットしましょうということになります

しかし、
苗木を植えてまともに収穫ができるまでに10年
投資を回収するまでには20年
ナシの樹の寿命は30年
何年借用できるのか
長期間でなければ借用する意味はありません
地主さんといろいろ取り決めをしなければなりません

もし30年借りられたとすると、お返しするのは次の世代でしょうが
60歳からの挑戦の始まりです