のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

刈り入れも残る暑さも雨しだい

2011年09月19日 | 今年の米づくり
十日近く続いた残暑の中
わが家の稲刈りが終わりました

今年は収量があるという人もいれば
今年は小米が多いという人もいます
わが家の実感からいえば後者か

出穂期から40日にもなろうとして稲の葉は色づいてきていたのですが
穂の軸(しべ)をみるとなかなか青みがぬけません
これは暑い日が続いていることと関係がありそうです
できればもう少し待ちたいところ

ところが週間天気予報をみると傘マークが3日4日並んでいます
前の雨からしばらくいい天気が続いています
田んぼの地盤も固まっています
この夏は天候の状態が一週間から十日単位で移り変わる傾向がありそう
となると今度はぐずつく順番
ならば稲刈りを強行せざるをえません

とまあ こんな逡巡があったかどうかはわかりませんが
あたりの大方の田んぼは稲刈り終了
19日の朝にはもやが田んぼを覆っていました

            
            

籾すりをしてみると やはりというべきか 青米が多い多い
近くの米集荷業者の方にきいてみても
どれもこれも青くて小粒傾向とか
わが家は昨年から1.9mmの網の目で選別して
製品としての米は大粒にそろえているのですが
1.9mmの目から落ちこぼれる小米が約2割にもなりました

もうひとつの今年の傾向は稲が倒伏した田んぼとそうでない田んぼが
はっきりと分かれたこと
しかも倒伏は“よんじりと”というわけにいかず
みんな“びったりと”倒れています

倒伏した田んぼでは肥料分が多かったのではと思いますが、
それだけ穂が重いということですから
刈り取り量は多かったのかもしれません
でも倒伏してしまうときれいに登熟できなくなり
つまりは未熟米(青米)が多くなってくる
籾すりをして選別してみたら
あれっ?ということが多かったのではないでしょうか

保冷庫に入っていた古米も美味しいはずですが
試食してみるとやはり新米は新米
炊きたての輝きは違いますし大粒のご飯は冷めても美味しい
このあと放射能検査をして問題がなければ
わが家の庭先の他 かしわで直売所へも出荷します
今年もよろしくお願いします