のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

われ冬を貧乏神と籠りけり(巌谷小波)

2008年12月20日 | 冬の梨畑
ようやくナシ畑も冬支度を済ませました。

株元や園周囲の草を刈り払って掻きだし、
あるいはブロアで吹き出して、
落ち葉といっしょにモアという草刈り機で粉砕。
その状態がタイトル写真。
ここからさらにライムギを播種して
ロータリーとローラーで覆土、鎮圧。
ここまでがわが家の冬支度。
畑の大掃除をして一人悦に入るという図です。

さて、世の中は不景気不景気で大騒ぎ。
ここ数年は我慢して首をすくめていなければならないような中で、
先日はトラクターのドライブシャフトを壊して、痛い出費。

身近な直売所での売れ行きもちょっと異変が見え始めたとか。
来店者数は変わらないものの売り上げがそれだけ上がらない
というのです。
それだけ消費者が厳しく商品を選別し、必要なものだけを購入。
自己防衛の体制に入ってきたということでしょう。

ある農家と話をしていたら
地代や賃金も安くなるのだから規模拡大にはチャンス。
借金の金利だって無いにも等しいのだから
というのです。
わが家もコメの選別をより高規格で行うことで
お客さまの信頼を得るために米選機を新規に購入しようと
考えていたところです。

そうそう、縮こまっているだけではだめだよね
ですよ、ねえ
と、意気投合したのはよかったのですが、
なけなしの保留資金が目減りするのは確かです。
いつか春が訪れるまで、しばらく貧乏神とお付き合いです。