のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

拾われぬ栗の見事よ大きさよ(一茶)

2007年11月08日 | わが家の時時
小布施といえば栗。治水と荒地対策から盛んに植えられ、16世紀には広大な栗林があったようです。江戸時代、天領となり、厳選された栗の献上が済むまでは村人は食べることも禁じられていたそうです。そんな状況を皮肉ったのがタイトルの一茶の句とか。

それならばと、土産は「栗かのこ」。創業200年栗菓子創製元祖S堂、北斎のパトロンで旦那文化の復活を目指し現在の街づくりを仕掛けるO堂、栗おこわを売り出し多店舗展開している新興のT堂の3店で購入し、味比べとなった次第。

味比べの結末は … 各人の好き嫌いもありますので、各自でお確かめを。

それにしてもO堂の事業展開が興味深い。菓子製造、酒造の本業のほかに文化事業、修景事業も。それらの事業名がまた徹底してます。

たとえば、酒造の屋号は枡一、枡は「口」で英語読みで「スクエアー」、だから代表する酒の名は「スクエアー・ワン」。ゾロ目の日に開催するサロンは「小布施ッション」。酒蔵の一部を改造したレストランは「蔵部 THE CLUB」。蔵部の前で正月に行われる餅つき大会は「餅ベーション」。小布施をめぐる小さなマラソン大会は「小布施見にマラソン」。地瓦の復活プロジェクトは「瓦なくちゃ」といった具合。

こんなセンス、わが町にもあればいいんだけど。