そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





フジテレビ社屋の真ん中にある丸い物体。
球体展望台というのだが、あの中で「あいのり」の打ち上げがあった。
MCの久本雅美さん、今田耕司さん、ウエンツ瑛士くん、ずっと前説を務めてくれたカラテカの2人、そして番組に関わった多くのスタッフたちが集まり、これまでの労をねぎらった。

放送期間は9年半。
長かったような短かったような。

9年半の平均視聴率は15.3%と驚異的。
グッズなどマーチャンダイジングの販売実績はフジテレビの全番組中で通算1位。
局に「やめないで」というメールが1万通届いたそうだ。
ふーん。
すごいね。
じゃあ、なぜ終わるんだろうね?
……と、この打ち上げパーティーに参加した制作陣や美術さんや技術さんやその他いろいろな関係スタッフたちのほぼ全員が首をひねっていたと思う。
ある者は後ろの方で声に出して。
当然小声で。
またある者は心の中で。
忸怩たる思いで。

変なの。

ま、愚痴っていても仕方ない。

次行こ、次。

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3月いっぱいで「怒りオヤジ3」が終わる。
視聴率がいいのに、それも抜群にいいのに、終わる。
そういう時代なのだ。

最後の収録後、赤坂の中華料理屋で番組の打ち上げ。
おぎやはぎ矢作さん、カンニング竹山さん、及川奈央さん、お疲れ様でした。
ま、終わる理由がなんだかよく分からないので、変な空気の打ち上げだったけど。

いろいろ思うところはあるけれど、これも時代だ。
こんなご時世だから、というヤツだ。
ただ、どこかで仇は討ちたい。

最近、視聴率がいいのに番組がどんどん終わる。
視聴率がいいオリジナリティあふれる番組がどんどん終わる。
その一方で、視聴率が悪いのになぜか終わらない番組がある。
どこかで見たことあるようなことをやっていて終わらない番組がある。
正直、テレビとして、どうかと思う。
だが、これも時代の潮流なんだろう。

ただ、強く思う。
どこかでこの仇を討たなければならない。
でなければ、一緒に一生懸命面白い番組を作ってきてくれた演者やスタッフたちが報われない。

僕はいやおうなしにその辺のよく分からない論理と戦っていかなければならない立場にいる。
頑張ろうっと。

明日は「あいのり」の最終収録&打ち上げだ。

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左ひざ。
1日経ったら、痛みが引いた。
曲げ伸ばし、階段の上り下りも苦にならず。
どうやら、いけそうだ。

よし。
トレーニング再開。

今週中に一度20キロ走ってみよう。

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左ひざ。
本格的に痛い。
故障した。
ひざの曲げ伸ばしと、階段の上り下りがとくにつらい。

さて。

3月22日までに完治するかな?
少し様子を見てみよう。

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おくりびと [DVD]

アミューズソフトエンタテインメント


観た。
銀座の映画館で。
アカデミー外国語作品賞受賞作「おくりびと」を。
ようやく、観た。

映画館はものすごい混み方。
それだけ作品への期待も高いのだ。
だって、受賞しちゃったからね。

で、感想。

うーむ。
こんなモンなの?
正直、期待はずれ。
ごめんなさい。

これだったら昔同じく外国語作品賞にノミネートされた「たそがれ清兵衛」の方が受賞すべきだったのでは?と思っちゃう。
なんか、なんていうのかな。
そりゃ人があれだけ死んで、悲しむ遺族の姿をあれだけ見させられれば、感動するし、涙も出る。
だが、途中で醒めてくる。
おおっという映画的展開やカタルシスの予感だけは前半すごいんだけど、結局なにもないので肩透かしな感じがしちゃう。
とくに僕が気になったのは、広末涼子のやけにふにゃふにゃした演技かなぁ。
あと、広末涼子演じる主人公の妻の描かれ方。
物語の主軸となっている主人公とその生き別れた父の話の、薄さ、浅さ、とてつもなく消化不良な感じとベタすぎる仕掛け。
山崎努と余貴美子の演じるキャラがいいだけにもうちょっと深く描いて欲しくって、でも、物足りなくって。
全体的にフリ、オチ、フリ、オチの連続で「説明的すぎる」感じが、なんだか、ふーん、だ。

なんか、これでアカデミー賞か……って感じ。
超ラッキーヒットなのでは?
多分作り手の皆さんも、ここまで評価される作品だなんて思っていなかったのでは?
もう少し軽い気持ちで作ったんだけど……的な。
あれあれそんなに評価されちゃいますかこれ……的な。
そんな感じがする。
そんな照れが多分、あるはず。
だって結構大ケガしている場面もあったもん。
館内に変な空気が流れる感じの。
タコとか。
シャケとか。
トレンディドラマ的なモックンの演技とか。
……観れば分かる。

期待しすぎたんだろう、と思う。
アカデミー賞ウンヌンを抜きで普通に観たらそこそこいい映画なんだと思うけど、いかんせん目線が上がっちゃってるのだ。

観客の大半が、そういう感想だったと思われる。
なんだか上映終了後の空気がドンヨリしていたから。

ただ、すごくいい場面があった。
老婆の腐乱死体に触れ、食卓に載った生の鶏肉に嘔吐し、「死」の暗い側面と向き会った主人公が、妻の生きた肉体に「死」の対極としての「生」を感じ、そこに救いを求め、そこに情欲を覚え、台所で妻を抱きしめ服を脱がす場面。
あの感情はとてもよく分かるし、非常に感覚的によく伝わってきて、なんだかスゴく良かった。
広末涼子のとてもなまめかしい下腹とブルーの下着がこの世に生きる者の「生」をまさに表現しているのだ。
素晴らしい。

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