お昼に鑑定団の再放送を見ていましたら、1500万もする絵画をポンと購入した方が出演されていました。司会者とのやりとりを聞いていますと、その方は絵には全く関心がないみたいで、1500万というお値段に興味があるみたいでした。鑑定結果は購入額をはるかに上回る2500万と出ましたのでその方は大満足でした。こういうケースを表す言い方に「猫に小判」とか「豚に真珠」なんてことばが日本にはありますが、その御仁には正にぴったりです。
名古屋の某ホールは飲食チェーンで財を成した方が作られたクラシック音楽用ホールですが、私の印象ではあまり上手なホール作りとは言えないです。200席くらいのホール天井に幅1メートルくらいの溝がホール後方から前方に向かって切ってあり、それが上に抜けています。そのせいでステージで聞こえるはずの音の何分の1かは上に抜けてしまい、客席からは何か遠いところで演奏している感じに聞こえます。どうしてこのような設計にしたのかはよくわかりませんが、その財を成した方があまりよくわかっていなくて監修を頼んだ人に問題があったのではと思います。もったいない話です。
もっとも設計した人にはその客席における音抜け問題を認識していたようで、実はこのホールのステージ上方に小さなマイクがありステージの左右からその音を流せるようになっています。何かずれていますが。
ステージはもちろん反射板で囲われていて音が上に抜けることはないので演奏者側からのクレームはないようです。私も一度だけそこで演奏したことがありますが、音はよく全体に通っていた印象を受けました。
現代はますます富の偏在が拡大しているようですが、富を得た人はそれを社会に還元するべくきちんと学び鑑識眼を鍛えて社会貢献すべきです。鑑定団に出演していた御仁についてはとても鑑識眼を養えるような人物には見えませんので、この際きっぱりとその絵画をどこかの美術館に寄贈してはどうでしょうか。目利きでなくともそれなら社会貢献できます。
それは私も見てました。
ま、私自身はプロでないのでコメントは差し控えますが、至言ですね。
たしかにクラギの名器ですが、弾く人がその価値を引き出せるかは別問題ですね。
弾き手次第、たしかに名言だと思います。
鑑定のテレビは私も毎週見てます。
特に、高額ギターが過去に何度か出ていて、注目したものです。
時にプロがその楽器の演奏までするシーンが出てました。まあ、テレビではその楽器の本当の真価はわからないでしょうね。
ネームバリュー、状態、需要次第です。
まったく演奏もできないのに、自社に飾って来客人に楽しんでもらうためとか、理由も様々です。
お金があれば、何でも高額品は買えるでしょう。数十億もするような絵画も夢ではない。自分だけの宝にするも良し、多くの目に触れるような展示室を作って公開するも良し、博物館に委託展示するも良し、寄贈するも自由・・・、
でも、庶民に手が出ないような貴重な美術品の類は、やはり一般の方の目に触れるような社会貢献の一貫として公的機関等で公開するほうが良いのかもしれませんね。
それにしても30年以上もよくもまあ、鑑定番組に出てくるお宝が、尽きずに日本にあるもんですよねえ。毎週、毎週ネタ切れなく全国から出てくるのですから。もちろん、応募しても抽選に漏れ採用されないことのほうが多いのかもしれませんが。
大名家にあるべき至宝が民家に眠っているとか、ネットでポチッた品が超高額品に化けたとか、見てて信じられません。
ですが、日本では現在、物騒な世相ですから、超高額著名品は、あまり世間に公開しないほうが良いのではないかなというのが内心ありますが。テレビを見ていて、ちょっと気になりました。