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気仙沼に打ち上げられた漁船

2013-08-11 00:08:11 | Weblog
気仙沼に打ち上げられた漁船「第18共徳丸」。

高校生が、漁船の横を走る。2012年6月。
周りに家屋はあったが、基礎だけが残る。
高校生は元気そうに見えた。

東日本大震災の津波で、内陸に800メートルほど、
打ち上げられたこの漁船を「震災遺構」として、
保存するのか?  それとも解体するのか?

気仙沼市民のアンケートの結果は、
保存しないが7割、保存するは3割。
この結果から、気仙沼市では漁船を、
保存しないということに決定した。2013年8月5日。

このニュースを聞いて、気仙沼のことを思い出した。
2012年6月に気仙沼駅から気仙沼の街、港を歩いた。

被災地を視察する団体のツアー・バスがあって、
気仙沼市魚市場」の見学者デッキから団体客が、

気仙沼の港や街の災害の状況を見学している。

船が気仙沼市魚市場に押し寄せられている。
手前は船の残骸? 左端は土のう。

魚市場の左の屋根の下がにぎわっていた。

近寄って聞いてみた。
「何が獲れたんですか?」
「初めてカツオが揚がった」
「三陸沖ですか?」
「千葉沖です」
左奥に見える漁船からカツオを揚げている。

カツオの写真を撮らせてもらった。

一匹は7キログラムという。
陸揚げのカツオを初めて見た。

この気仙沼市魚市場で、
初めてまとまった人を見た。
活気の第一歩を見るようだ。
災害で、腹の底から喜べないが、それでも嬉しそうだ。

気仙沼市魚市場に来るまでは、がれきだった。
南気仙沼駅」。

南気仙沼駅のプラットフォーム。右にあるはずの線路は、がれきと水の下。
周りの家屋は倒壊して基礎だけが残る。
気仙沼市魚市場は、右奥になる。

車の残骸。

歩いている人はいない。

気仙沼市魚市場へ行った。
カツオの水揚げを見てから、
見学者デッキに上がって港や街を見た。

カツオ船。

気仙沼湾。右奥は大島。

見学者デッキに、土地のご夫妻がいた。
見学が終わりのようなので、声をかけてみた。
「気仙沼湾の対岸には家があったが、流された」
「気仙沼湾の北は、大規模な火災があった」
「津波で大きな漁船(330トン)が流された。
家をなぎ倒しながら、内陸に800メートル打ち上げられた」
「その漁船が残っている」
これを聞いて、打ち上げられた漁船を見たくなった。
「どこですか? 歩いて行けますか?」

「歩けば距離がある」
と、ご夫妻は、車で送ってくれる、と言う。
送っていただきました。ありがとうございます。
漁船は見学コースになっているようだ。

バスで団体のツアー客が訪れる。


自家用車で見学。


タクシーで見学。

手前は「鹿折唐桑駅」(ししおりからくわ)になる。


曲がった線路

鹿折唐桑(ししおりからくわ)駅は、漁船の右で、プラットフォームが残る。
線路がこのように曲がるのは、何かが押したのだろうか?
枕木が黒く燃えていた。大規模火災の跡だろうか?

供養。漁船「第18共徳丸」。

花はまだ新しい。

漁船「第18共徳丸」の近くにある車の残骸。

活気はまだまだ遠い。
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