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ブラジルのシュラスコとサンブカ

2008-08-27 06:18:06 | Weblog
旅の楽しみは、“郷土料理”。
ブラジルでは“シュラスコChurrasco”。

サン・パウロでブラジル人、ジュアルが案内してくれたのは、
肉料理のレストラン、バルバコアBarbakoaである。
バルバコアでは、シュラスコというバーベキューを提供する。
岩塩”で味付けした肉を、サーベルのような串に刺して、炭火で焼く。


「5歳のときに、ポルトガルから船に乗って、家族でブラジルに移民した。
移民船は、サン・パウロの南75キロにあるサントス港に着いた。
ポルトガルを去る時と、サントス港に上陸したときの記憶がある」
と、ジュアルは言う。

「ポルトガルには、何年か前に一度帰っただけ。
裕福になっているブラジル移民をみて、親戚はうらやましそうだった。
ブラジルのポルトガル語は、本場のポルトガルとは少し違っていた。
ブラジルのポルトガル語は、4百~5百年前のもので、
意味が違ったり、ポルトガルでは使用していないものがあった。
その後、親戚との交流はない」

ブラジルのシュラスコは、ケニアのレストラン、カーニボア
バーベキューに似ている。
ケニアでも、塩で味つけをしたバーベキュー。
それに、オーダーを聞いてから調理にかかるのではない。
焼き上がった串を持って、テーブルを回ってくる。

違いは、の種類。
ケニアでは、きょう獲れたサバンナの野生動物(Game Meat)。
ブラジルのシュラスコでは、ビーフ、バッファロー、仔羊、チキン、
ソーセージ。さらに、セブ牛のコブ、心臓やレバーまである。

もうひとつの違いは、“”。
ブラジルでは、テーブルに、表裏がの札が置いてあった。
プラスチック製の6角形で、大きさはビスケットほどである。

ケニアでは、ボーイが焼きあがった串をもって、
「シマウマ、シマウマ!」
と、言いながら、テーブルを回って来るので、
声をかけると、ナイフで肉をそいで皿に落としてくれた。

ブラジルでは、札で意思表示をする。
“緑”はYes Please、もっと肉を!
“赤”はNo Thank You、もういらない、満腹だ!

緑の札をボーイが見て、焼きあがったシュラスコをもってくるから、
好みの肉ならば頼むと、肉のかたまりをナイフでそいでくれる。
肉をそぐ回数は食べたいだけ、食べられるだけ。

ケニアとブラジルでは、酒も違っていた。
ケニアはガワ、ブラジルはサンブカSambuca

ケニアのガワは、ウォッカをベースにして蜂蜜とライムを加えたもの。
サトウキビの棒をマドラー代わりに突っ込んであった。
ブラジルのサンブカは、アニス(セリに似ている)から造る焼酎に、
ライムを入れたもの。43度と強い。しかし、いくらでも飲める。
焼酎は、Licor Anisというイタリア製だった。

ケニアのガワとブラジルのサンブカに共通するのは、
乾燥した空気とうまい肉に合って、クイクイと進む。
そして、酔っ払う。

ケニアのゲーム・ミートとガワは、
陸上競技のアスリート”を育て
(北京オリンピックの男子マラソンでは、
ケニアのワンジル選手が優勝した、オリンピック新記録で) 、
ブラジルのシュラスコとサンブカは、
激しく踊る“サンバのダンサー”を育てる?
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