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『ゴーン道場』(読書メモ)

カルロス・ゴーン『ゴーン道場』朝日新書

朝日新聞のコラムで1年間紹介されたコラムをまとめたもの。さまざまな質問にゴーンさんが答える形式である。経営のことだけでなく、子育てや学校教育などさまざまなテーマを扱っている。

期待していた「深み」は感じられなかったものの、全ての質問にコンパクトかつ明確に答えているのはさすがである。「うーん」「難しい質問だね」などと言わず、「それはこうです」とキッパリ自分の考えを述べているのだ。

本書で最も心に響いたのは「リーダーシップとは何か?」という問いについてのゴーンさんの考え方。

「リーダーシップとは、他の人の備え持つ可能性を解放してあげる能力です。他の人が自分で可能だと思う、それ以上のものを達成させる。その手伝いをすることなのです」(p.121)

人々の潜在的な能力を解放し、仕事を通して成長を支援する。それがリーダーシップなのである。

この考え方に触れて、「リーダーシップ」と「育成」がつながった気がした。

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