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トラとネコ

組織の中には、「与えられた仕事をキッチリこなす」手堅いマネジャーと、「組織や仕事を変えたり、ビジネスを創造する」変革型マネジャーがいる。

はたして変革型マネジャーは育成できるのだろうか?

先日、この点について人事・組織コンサルタントの方と議論していたとき、「われわれの業界では、ネコ(手堅いマネジャー)はトラ(変革型マネジャー)には成れないと言われています」という話を聞いた。

僕もこの考えに同感だし、トラとネコの例えが絶妙だと思った。変革型のマネジャーは、生まれながらトラ(変革者)としての遺伝子を持っているような気がする。そうした遺伝子を持っていない人に変革型マネジャーになれというのも酷な話である。

手堅いマネジャーは、無理してトラになろうとせず、トラのやろうとすることを理解し、協働することが求められるように思う。

組織としては、トラの遺伝子を持っている人を発掘し、彼らが働きやすい環境をつくることが重要になるだろう。つまり、檻から出して野に放してあげることだ。ただ、トラ同士は協力しそうもないので、彼らが連携できる仕組みを作らなければならない。

トラとネコの例えは面白いのだが、よく考えるとネコはまじめに仕事をするイメージがないので、他の例えの方が良いかもしれない。「オオカミとイヌ」という比較もあるが、イヌに例えられたマネジャーは嫌な気持ちになるだろうから、これもイマイチ。現在、ぴったりフィットする例えを考え中である。




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