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61年の生涯

ヘミングウェイの年譜を見ると、激動の人生であったことがわかる。

外科医の父と音楽家の母の間に生まれたヘミングウェイ。19歳のとき、赤十字社の運転手として第一次世界大戦下のヨーロッパへ渡り、重傷を負う。

その後、新聞記者を経て24歳で作家となり、30歳で『武器よさらば』を執筆。41歳で『誰がために鐘は鳴る』がヒットし、52歳で『老人と海』が完成する。

54歳でピューリッツァー賞、55歳でノーベル賞をとった後、61歳で猟銃自殺をしてしまう。

その間に目立つのが、度重なる交通事故、アルコール依存症、様々な病気、結婚・離婚の繰り返しである。なお、父親もヘミングウェイが29歳のときに自殺しているのが気になる。

61歳で自殺してしまったヘミングウェイ。まだ若いのにという気もするが「61年もがんばった」とも言えるかもしれない。

出所:ヘミングウェイ(小川高義訳)『老人と海』光文社

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