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『しあわせの絵の具』(映画メモ)

『しあわせの絵の具:愛を描く人モード・ルイス』 (2016年、アシュリング・ウォルシュ監督)

実話にもとづく名作である。

カナダで叔母と暮らすモード(サリー・ホーキンス)は、リウマチによる障害のため、家族からやっかい者扱いをされている女性。

魚の行商をしているエベレット(イーサン・ホーク)の家に、無理やり家政婦として住み込むことになり、やがて結婚する(ちなみに、とても小さい家)。家の壁に描きまくるモードの絵が注目されるにしたがい、逆に夫婦仲がぎくしゃくしていくというストーリー。

孤児院出身でぶっきらぼうだが、実は優しいエベット役のイーサン・ホークの演技がよかった。二人の距離が少しずつ縮まっていくプロセスが美しい。

なぜ絵を描くの?という問いに対するモードの答えがこころに響いた。

「私は多くを望まないから。絵筆が目の前にあれば満足なの

エンドロールで紹介されるモードの絵は「オリジナリティ」に満ち溢れるものばかり。「自分らしさ」の大切が伝わってくる映画だった。









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