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『るきさん』(読書メモ)

高野文子『るきさん』(ちくま文庫)

バブルの時期に雑誌に連載されていた漫画を一冊にまとめたもの。

(たぶん)30代前後のるきさんは独身。近くの医院からレセプト(医療保険の請求書処理)の仕事を自宅で請け負っているのだが、1か月分の仕事を一週間でかたずけてしまうため、3週間は自分の好きなことをしている

本を読んだり、図書館に行ったり、ショッピングしたり。とにかく自由なのだ。

るきさんの性格は、おおらかで、素直で子供のよう。

OLをしているえつこさん(独身)とは大の仲良しで、助け合って生きている感じ。

競争、競争のせわしない現代にいる私たちにとっては、夢のような生活である。

しかし、よく考えたら、こんな生活を「やってやれないことはない」のではないかとも思う。

たぶん、怖くてできないだけなのだろう。

るきさんのように、世の中から解放されて「自分(のスタイル)」を大事にして生きたい、と感じた。



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