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無節操

第一生命経済研究所のエコノミスト新家義貴さんは、9年連続で「優秀予測者」に選ばれている。新家さんは言う。

「ただ自分を優秀だと思ったことはありません。実は、自分が優秀だなどと思っていると、過去の分析に固執する結果を招いてしまい、予測の精度が下がりなねないのです」

優秀者に選ばれ続けているにもかかわらず、自分を優秀だと思わないようにしている。常に自分を戒めることはかなり難しいことである。

「先入観を持つことなくデータを分析し、間違った判断をしていたことがわかったら素直に誤りを認めて修正しています。よく言えば謙虚、悪く言えば無節操。それでいいと思います」

自分は無節操と思えること自体、謙虚である。常に自分をニュートラル状態にして真実を探ることの大切さがわかった。

出所:日本経済新聞2017年12月25日



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