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武士道精神のマイナス面

『孫子』は非常に現実的・合理的な兵法であるという。

日本においても重視されてきた『孫子』であるが、第二次世界大戦において日本軍はなぜ非合理的な意思決定をしてしまったのか?

湯浅邦弘氏は、その一つの理由に「武士道」の影響があるという。

「武士道の伝統は、一種の美学に支えられています。しかし、この美学は、ときに極度な精神主義へと傾きます。計某を軽視し、軍資、食糧、兵站の不足を気力で補おうとする精神主義は、しばしば悲惨な敗北をもたらしました」(p.111)

日本企業においても、武士道精神がマイナスに働いていることがあるように思った。

出所:湯浅邦弘『孫子・三十六計』(角川ソフィア文庫)

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