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『シブすぎ技術に男泣き!』(読書メモ)

見ル野栄司『シブすぎ技術に男泣き!』KADOKAWA

元メカトロニクスエンジニアの見ル野さんが、日本における中小企業のモノづくりを漫画で綴ったルポルタージュ(?)である。

いろいろな中小企業の職人やエンジニアが登場するのだが、一番インパクトがあったのは、見ル野さんが以前勤めていたゲーム関連メーカー(倒産したらしい)。

その中で最も印象に残ったのが、「客に喜ばれるが儲からない(エンジニア)職人、山口さん」である。

企業にとって、アフターサービスをしすぎると人件費がかかり赤字になる。しかし、山口さんは、とことんお客さんをフォローしてしまうのである。

「いつまでやってんだ!大赤字だぞ!ある程度いったらメンテナンスは自分でやってもらうんだよ!」

「山口んさ連休だって…家族旅行かなぁ?」

「最近ずっとだったしなぁ、疲れてたんでしょ」

「と思ったが実は休みと見せかけて 行っていた」(注:顧客のところに)
(p.95)

この箇所を読み、「これこそ日本のエンジニア」だと思った。
(いい意味でも、悪い意味でも…)








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