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生活をエンジョイするために働く

またまた本田さんの本から。

本田さんは、会社のために働くのではなく「自分のために働け」「エンジョイせよ」と言う。

「君たちは企業のために犠牲になるな。自分の生活をエンジョイするために働きに来るべきだ。いかにエンジョイすべきかということの大きな課題を背負っておれば、互いに愉快に工場で働けるのじゃないか」(p.149)

経営者に対しても、次のようにクギをさしている。

「経営者に一番大事なことは、もちろん企業を大事にしなければならないけれども、それ以上に大事なことは、そこに働きに来る人たちは、それぞれ自分の生活をエンジョイするための一つの手段として来ているのだ、という意識に徹することである」(p.149)

今の若者は「仕事よりも自分の生活を大事にする」と非難されたりしているが、本田さんからすると「そんなことは当たり前」なのだろう。今から50年前に書かれたエッセイであるが、時代を超えて大切なことをおっしゃっていると感じた。

出所:本田宗一郎『俺の考え』新潮文庫

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