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オレたちの分際で何様だねん

ロックバンドの「ザ50回転ズ」のダニーさんは、徳島の高校でブルーハーツを聞いてからロックに目ざめ、大学に進んでからバンドを結成する。

日雇い仕事をしながらバンドを続け、何とか音楽で食べていけるようになったという。代表曲に「出稼ぎ行進曲」「日雇い節」などがあるらしいが、是非聞いてみたい。

そのダニーさんは、将来の夢について次のように語っている。

「「目標は武道館ライブ」とか言うほうが一般的にわかりやすいのかもしれないけど、オレたちはそういう柄じゃない。「がんばろう!」みたいなことを言うつもりもありません。オレたちの分際で何様だねんって感じだし(笑)。音楽で自己表現するつもりもない。ただエンターテイメントとして楽しんでもらいたい。ワンステージをサーカスみたいに盛り上げて、元気がでるようなバンドにする。それは結成以来、変わっていません」

「5日間仕事でしんどくても、週末くらい騒いで楽しもうぜーって時に、オレたちのロック聴いてもらって、「ザ50回転ズはあいかわらずだねぇー」みたいに言ってもらえる、そんな存在であり続けたいですね」

「成功する」「ビックになる」「アーティストとして成長する」といった陳腐なセリフとは違い、「自分たちはどうありたいのか」についての具体的なイメージが伝わってくる。

自分たちの存在意義を見極めている人たちの迫力を感じた。

出所:ビッグイシュー日本版185号(2012.2.15), p.3.

(それにしても、ビッグイシューの記者さんたちの質は高いと思った)





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