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残業食

昨日、ある会社のマネジャーの方にインタビューしていて、興味深い話を伺った。

その方が、食品メーカーの営業をしていたときのこと。仕事が終わって会社に帰ってくると、若手社員達が出前を取って職場で一緒に食事をすることが常だったという。

なぜ一緒に飯を食うのか?

それは、9時以降の残業時の食事代が会社から支給される制度があったからだ。それを「残業食(ザンギョウショク)」と呼んでいたらしい。

皆で飯を食いながら、「あんなことがあった」「こんなことがあった」「やってられないよ」など、ダラダラと1時間、2時間と過ごしていたようなのだが、この時間は、先輩方の営業スタイルを盗んだり、自分の営業活動を振り返る上でとても役に立ったということだ。

まさに知識共有型のコミュニティである。

しかし、彼らは知識を共有したいと思っているわけではなく、単にタダで飯が食えるから遅くまで残っていたのだ。それと、不満をぶちまけたり、自慢をしたり、アドバイスをもらえるなど、自分のためになるから続いていたわけである。

いろいろ工夫する必要はあるだろうけれども、高いコストをかけて研修するよりも、ずっと効果があると感じた。


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