宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

暑すぎる!!

2014年08月05日 18時39分25秒 | 診断と治療
いくらなんでも、暑すぎるでしょう
限度を超えていますね。

最近、ニュースを見ていると、あきらかにこの数年異常気象になっていて、そのためにこれまでに経験したことのない災害やいたましい事故が起こっています。
西の地域では、果たして今後住めるのか・・と思うほどの災害が起こっているところもあり、いずれも想定外のことばかりです。

身近なところでは、私の住む国立のセミがすごく増加しています。
夏の風物詩・・・などと優雅な気分になれません。
私の家のそばのセミの鳴き声は、もう騒音といった大きさで、とても窓を開けられません。
また、夜遅くまで鳴いているし、明け方5時くらいはセミの鳴き声で目が覚めてしまうほどです。

こういうことも、気候の変化に伴っている変化なのだと思います。

気候の急激な変化は、皮膚病にも影響が大きいです。

この数日、ひどいアセモの患者さんがたくさん来院されました

暑すぎるために、強く冷房の効いた部屋で長く過ごす方もいると思いますが。
クーラーを長時間つけている部屋の湿度は、30パーセントくらいなんです。
これは、まるで真冬と同じですね。
真冬は加湿器をつけますが、夏はつけないので、乾燥した空気の中で長時間すごすことになります。
予想以上に乾燥肌になってしまいます

いったん乾燥した肌で、今度はすごい暑さの屋外に出かけると、どば~っと汗がでて、乾燥肌に汗が刺激してただれてしまいます。
さらに。
アスファルトからの熱で、汗の水分はどんどん乾かされ、汗のべたべたした成分のみがべったりと肌に残り、これが湿疹やかゆみをおこします。

もう、これまでの常識では考えられない皮膚の状態です。
アトピー性皮膚炎の方だけではなく、ちょっと肌が弱いくらいの方にも、ひどいアセモがでています。

また、このアセモをかきむしると、汗でやわらかくふやけた皮膚は簡単にむけてしまい、そこに細菌が感染して、じゅくじゅくしたりトビヒになったりするのです

本当に、日本の夏は過ごしにくくなったものです。

少しでも肌を良い状態にするには。

汗は水で流すとか、ぬれタオルでふく。
できればシャワーで洗い流す。
きれいになったら、保湿クリームで保湿し、その後ならクーラーの中にいても大丈夫です。

私の場合ですが。
帰宅後汗をシャワーで洗い流し、その後は冬と同じややべたつく保湿クリームを塗っています。
確かに多少はべたつきます。
でも。
その後クーラーの部屋にいると、肌は乾燥しにくくしっとりしていますし、翌日汗をかいてもアセモが出にくいですよ

昭和の夏は、うちわ、ゆかた、扇風機、蚊取り線香、水浴び、シッカロール・・・という感じでしたが。
平成の厳しい夏は、クーラー、ひやけ止めクリーム、保湿クリーム、熱中症予防・・・ですね。

時代に敏感に生活していかなくては・・とつくづく感じますね

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